京大Among Usサークル 『Kamong Us』を立ち上げることにした経緯
おはようございます。大学院生となりましたDoNA-Emonでございます。
めっっっっっっっっっっっっちゃ久々のブログ投稿となります。
今回は旅だとか留学だとかではありません。
院で研究室変わるくせして就活も控えてクソ忙しいことになるはずのこの時期になって
京大Among Usサークル Kamong Us
を立ち上げるに至った経緯を綴ろうかと思います。せっかく今日で設立から1ヶ月だしね。
(最後にKamong Usの情報もあるので是非とも参照すべし)
1. 人間関係の刺激
ご存知の方も多いかと思いますが、大学院から研究室が変わり、吉田キャンパスでなく滋賀県の田舎に所在する生態学研究センターというところに通っています。新しい環境による新しい人間関係の構築もできるにはできるんですが、なにせ2年間しかいない予定でかつ学生がさほど多いわけではありません。一方で、吉田方面にはこれからは確実に行きづらくなることもあり、何もしないままだと元々吉田で知り合った面々とは疎遠になり、大学における人間関係が衰退しゆく一方なわけです。
そこで、少しでも人間関係に刺激を得るためにはどうするかと考えた際、
「だったら待つばかりじゃなくて自分で環境を構築すればいいじゃないか!」という発想に至ったわけでございます。
とはいえ、何サークルを作ろうかと考えたわけですが、ちょうどその頃人気オンラインゲームであるAmong Usにたまたまハマってました。コロナ禍でこそ真価を発揮するオンラインという特性に目をつけ、Among Usサークルを設立することにした次第です。
結構なエゴではありますがね......
2. 魅力あふれるAmong Us
まず、Among Usというゲームは簡単にいうと宇宙船内などを舞台とした人狼系のゲームです。ただし、騙し合いの要素以外にも、行動フェーズの際に瞬時の判断を求められるアクション性があったりと、普通の人狼よりもかなり要素がバラエティです。頭脳戦の好きな人でも、キャラを動かして楽しむのが好きな人でも、ありとあらゆる人のニーズに応えられる総合性の高さがなんともウリなわけです。
(↓詳しいことは以下のリンクもご活用ください↓)
ある時友達に勧められて始めてみたら、まあものの見事にハマりましたね。
こんな楽しいゲーム、やはりTwitterのTLを眺めてる中だけでも様々な界隈がサーバーを作成しては募集をかけている様子が散見されます。僕自身も普段連む友達以外の知らない人ばかりのサーバーに時々潜ったりもしてました。Among Usという一種のツールで新たに人間関係を構築できたのも乙でしたね。
ただ、ここでひとつの疑問が生じます。
「京大全体のAmong Usサークルは果たして存在するのだろうか?」
実際にTwitterやらGoogle検索やら調べてみたり、フォロワーに聞いてみたりしてみました。しかしながら、そのようなサークルの例は
まっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったく京大では見当たりませんでした。
先述の人間関係の刺激の背景もあり、
「これは俺が立ち上げるしかない」
と思い至ったのです。
尚、京大全体のサークルがないことに気がついてから設立を宣言するまで、
わずか30分です。留学生活で行動力培われたなあと改めて思います。
現在のDiscord登録人数は4/19時点で39人とまだまだ京大全体と考えると少ないですが、自分でもよくやったなとは思います。
まとめ
ざっくりまとめてしまうと、
① 人間関係の幅を広げること
② Among Usをより楽しむこと
の二つを目的としてKamong Usを設立するに至った次第です。
就活やら大学院研究やらにめげずにこれからも会長楽しみますぞ
最後に
宣伝になりますが、まだまだ回生専攻問わずKamong Usのメンバー募集中です!
コロナ禍開けたらオフラインのイベントも開催していこうとも考えていますので、この期にAmong Usを京大全体で楽しみましょう!!!
参加頻度は問いませんので、興味ある方は以下のKamong UsのDiscordに入っていただければ幸いです 👇
また、サークル公式のTwitterアカウントもよろしくお願いします
👉 ID : @KU_AmongUs_1010
以上、駄文失礼しました
DoNA-Emon
DoNAジャーニー総集編 IV ~留学前一人旅編~
おはようございます。DoNA-Emonでございます。卒論に向けての実験に追われてはいますがなんとか人生エキサイトしております。
さて、今回は留学以前の2・3回生時に訪れたオセアニア、東南アジアについて綴ろうかと思います。(ニュージーランドの前に寄った香港は今回未掲載とします。悪しからず)
*情報はかなり古いです。
最新情報については各々にて。
- 1. ニュージーランド New Zealand(NZ) 🇳🇿
- 2. オーストラリア Australia 🇦🇺
- 3. タイ Thailand 🇹🇭
- 4. シンガポール Singapore 🇸🇬
- 最終総括
1. ニュージーランド New Zealand(NZ) 🇳🇿
期間:2018/03/10~14 滞在場所:オークランド、ロトルア
公用語:英語、マオリ語 通貨:ニュージーランド・ドル (≠米ドル)
*以下、ニュージーランド → NZ
治安:B(オークランド), A(ロトルア)
オークランドなどの都市部はスリ・ひったくりなどの旧犯罪が急増しているらしく、極度に恐れる必要はないけど油断は禁物。田舎は至って平和。
観光ネタ:A
文化よりは島国ならではの独特な自然を楽しむのがメイン。地熱地帯で温泉の楽しいロトルアだけでも十分ではあるが、南島には世界で最も美しい星空を拝めるテカポなど、見所の広さは申し分ない。
そして、ヒツジの数の莫大さはホンモノ。
ちょっと田舎に足を運べば至る所にいる。
物価:D
立派に先進国なだけあって高い。
食事:C
あまりに高い外食費の高さの洗礼を浴びて困ったらハンバーガー先生に頼りましょう。
現地人:A
国の経済・社会の基本が整っているため、みんな心に余裕がある。
スーパーで売り物の食べ物を買ってもないのに齧ってるのを見た時は流石にドン引きましたけどね。
利便性:B
英語圏なので、言語の壁が著しく低くなる。一方で、オークランド市内では電車が広くは開通されておらずバスがメインとなるのだが、次の停車地などの案内がバス内に表示されない。携帯のGoogle MapのGPSを追うなどの対処が必要。
一方、欧米圏らしくクレジットカードは広く通じる。
ネット:C
カフェのネット環境は悪くないが、宿のWi-Fiが時間制限付きに容量制限付きなのはいくらなんでも鬼畜すぎる。恥を知るべし。
モバイル回線は3Gしか通らないが、特に生活に困るレベルではない。
天候:B
暑すぎず、寒すぎない程よい天気である。緯度がより高くなる南島はより寒くなると思われ。
なお、正午の太陽の向きは北側なので注意。
水質:A
物価が高いので、水道水で節約するといいのでは。
総括
人生で初めての海外一人旅の最初の宿泊滞在先。まだ旅の経験も少なく、英語力も執筆現在よりはるかに低かったこともあって生きて歩いていけるかが大きく不安ではあったが、人々の穏やかさや落ち着いた空気に助けられつつ、独自の自然などNZの見どころを特にトラブルなく楽しめたのは恵まれたという一言に尽きる。特別刺激のあるところではなかったけど、のんびり過ごすことの楽しさを早くから知れたのもまた一興。
今回は北島だけだったので、次はテカポやクライストチャーチなど南島も楽しみたいもの。
2. オーストラリア Australia 🇦🇺
期間:2018/03/14 ~ 22 滞在場所:シドニー、メルボルン
公用語:英語 通貨:オーストラリア・ドル
治安:B
シドニー・メルボルンともに都市部ではスリ・ひったくりが近年急増しているので要注意。また、何もオーストラリアだけじゃないが、危険な地区と比較的安全な地区の把握は要徹底。筆者の時はなかったが、友人はマジモンのストリートファイトに遭遇したらしいので、出くわしたらそそくさと脱出すべし。
観光ネタ:A
シドニーやオペラハウス以外特になし。メルボルンはオシャな街並み参拝とモダンアートがメイン。一方、(筆者は訪れていないが)リゾートで名高いゴールドコーストやグレートバリアリーフを拝めるケアンズではよりオーストラリアらしさを楽しめる。
物価:D
ニュージーランド同様、欧米圏の厳しさを実感できる。
食事:C
パンケーキやRock Oysterは悪くないけどハード。
現地人:A
基本はおおらかで優しい。 NZ人よりかはやや粗暴気味かも知れないが、気にならないレベル。かつての白豪主義ゆえか、NZに比べて人種差別がやや怖いところもあったが特に問題は感じなかった。
利便性:A
ゴリゴリの英語圏なので、言葉には困らない。 相変わらずバスは次の停車地などの案内がなくて不便なところはあるが、シドニーではバス運賃に期間内上限がある。つまり、一定の回数以上乗れば運賃がかからなくなるため、先述の不便さを我慢して積極的に頼るべし。また、市内電車もNZよりは広く整備されているので観光はいくらか楽。
一方、メルボルンではフリートラムというマジで無料で乗り回せるとんでもない代物が整備されている。観光の見所も大体このフリートラムゾーン内にあるので、積極的に使っていこう。
また、クレジットカードの通用率も当然ながら高い。
ネット:C
制限付きWi-FIというf**k仕様はオーストラリアでも健在。
モバイル回線は4Gが開通しており、NZよりかはやや快適
天候:B
残暑の時期となる3月でさえも気温は平気で30℃を容赦なく超えるなど、基本的に温暖な気候となる。
水質:A
物価が高いところでの節約は常識。
空港の検査の厳しさ:SS
海に囲まれて地理的に隔離されているオーストラリアでは独自の生態系が育まれているため、入国時の外からの持ち込みにもっっっっっっっっっっのすごく過敏。でっかい探知犬が入国後の荷物レーン付近にウヨウヨしてる徹底ぶり。動植物由来のものを何か持ち込もうものなら細かくチェックされる。他の国の検査では多少気楽に行く精神も時に大事だけど、この国に関しては少しでも不安ならとにかく自己申告する心構えでないと痛い目を見かねない。
(ちなみに筆者はNZで買ったマヌカハニーを申告しました)
総括
初めての一人旅でNZから入国した国。同じオセアニアではありながらも、やや荒々しくともパワーあふれる風情など、NZとの確かな違いはきちんと存在していたように感じた。一方で、メルボルンのヨーロッパらしく小洒落た街並みでキラキラ大学生になった気分を味わえたのもある種意外でよき。治安面の不安は拭いきれないものの、開放的でハジけた空間は大学院留学なり企業の海外駐在なりで将来暮らしてみたいと充分に思えるものであった。
今回は街歩きだけだったので、次はリゾート・自然観光を目当てにリベンジせんとす。
3. タイ Thailand 🇹🇭
期間:2019/03/09 ~13 滞在場所:バンコク、アユタヤ(日帰り)
治安:B ~ E(バンコク)、B(アユタヤ)
訪れた当時はすでに軍事政権に移行していたものの、主要な観光地は夜も賑やかで出歩く分はさほど問題はない。一方で、現在のように抗議デモが勃発すると一気に危険度が増すので、コロナ禍が明けて以降バンコクを訪れる場合は要注意。
アユタヤに関しては特に大きな問題は感じなかった。
観光ネタ:S
東南アジアで唯一欧米の植民地化を免れただけあって文化の独自性はピカイチ。寺院参拝だけでも日本との違いは満載で飽きない。また、バンコクにはモノホンのタヒ体を拝めるイカれにイカれた病院博物館が存在する。
バンコクから足を伸ばしていけるアユタヤの年季のある寺院仏像も乙。
他にも、古都チェンマイやリゾートたるプーケットなど、地方にも抜かりなし。
物価:S
物価の安さはもはや天国。結構高級なレストランで相当量頼んでも1000円台行くか行かないかはぶったまげもん。宿泊料のコスパも素晴らしい。微笑みの国と言われるのも納得(?)(?)
食事:S
タイ料理の独自性は文句なし。何があるのかよく分からなくてもテキトーに頼んどきゃうまいもんが出てくる。食事に困りやすい海外にしては珍しく食事が楽しい国。
現地人:B
微笑みの国らしく、旅人には基本親切。ただし、先進国とはまだ言えない状況下、犯罪目的のよろしくない人も少なくないので注意すべし。英語は観光地ならだいたい通じる。
そしてアユタヤ駅から降りて直後に待ち構えてるトゥクトゥクのおっさんたちはとにかくウ○イ。
利便性:C
トゥクトゥクに代表されるタクシーを楽しむのもいいが、車道は整備不足で四六時中混雑するので勧めない。バスも不便と言わざるを得ず、メトロとチャオプラヤ河を渡る船がメインとなる。アユタヤはトゥクトゥクで面倒な交渉を重ねながら回るのもいいが、自転車レンタルがおすすめ。
クレジットカードが使えないところも少なくないので現金が多めに必要になる。
ネット:S
SIMカードのコスパの良さは絶大。2週間で4GBのプランが1000円もしないのは素晴らしい。田舎であるアユタヤでも4G回線はばっちし通る。
宿やカフェのWi-Fiもよく整備されている。
天候:B
バンコクであれアユタヤであれ熱帯だけにとにかく暑い。バンコクの場合は湿気も加わるのでかなり体力が消耗される。
水質:D
水道水を直で飲むのは必ず避けましょう。
物価も安いので店で買って飲むこと必須。
総括
かねてより東南アジアに興味があり、その中でも何かといい評判を聞く国だったので訪問。これまで訪れたり住んでいたりした国々(大体欧米圏)とは全くと言っていいほど異なる風情の刺激はあまりにも圧倒的で歩くたびに旅をする楽しさを味わえた。料理や文化の独自性に関しても抜群そのもので旅に対する認識がより一層深まったように思う。現在こそコロナや抗議デモなどでてんやわんやではあるが、経済成長真っ只中な国ならではの活気は確かなものでこれからの成長が楽しみなところ。
先述のオセアニア同様、リピートを是非ともしたい国の一つ。
4. シンガポール Singapore 🇸🇬
期間:2019/03/13~17
公用語:英語、中国語、マレー語、タミル語 通貨:シンガポール・ドル
治安:SS
Fine Country と言われるレベルの法規制の厳しさは流石のもの。裏道までも徹底して清潔になっているのは一周回って怖いまである。 スリ・ひったくりに対する意識は最低限レベルで充分。
観光ネタ:C
拝むものといえば紺青の拳にも出たマリーナ・ベイ・サンズとマーライオンぐらい。
中国系・マレー系・インド系からなる多民族国家ならではの風景は日本じゃまず見られないので、街歩きや人間観察を楽しむことが大切。
物価:C
治安の良い先進国の代償はやはり存在する。治安と物価はトレードオフの関係(取捨選択)にあると心得るべし。
食事:A
海南鶏飯やフィッシュヘッドカレーをはじめ、アジア料理のエッセンスを多様に取り入れている。ただし、物価が高いのでホーカーズと呼ばれる大衆食堂で節約することが重要。
現地人:A
先進国なので心の余裕もバッチリ。タイと比べてややクールな雰囲気が強いが、ホスピタリティは万全。英語は当然通じはするのだが、シングリッシュが如何せん厳しい。
利便性:S
英語圏にはなるので言葉のハードルは「「「一応は」」」低くなる。メトロやバスの整備も広く細かく、タクシーなんぞに頼らなくとも十分回れる。
また、先進国の一角に恥じず、クレジットカードは普通に通用する。
ネット:A
使ってたsimが悪かっただけかもしれないが、モバイル回線の通りがやや不安定ではあった。
Wi-Fiは特に問題なかったはず。
天候:C
熱帯ゆえ基本的に暑い。さらに、タイとは違ってスコールと呼ばれるにわか雨が頻繁に襲ってくるのも悩みもの。
水質:A
物価が高めなので節約もいいかもしれない。
総括
飛行機から降りて空港に入った瞬間にあまりの綺麗さに戦慄してほんとにタイと同じ東南アジアなのかと疑ってしまっては期待が大いに膨れ上がった国。その期待通り道の隅々までもが綺麗に綺麗で逆に自分が不審者にならないように気を遣う逆転現象が起きたのは今でも珍しい。
先述の通り、最低でも3つの民族が当たり前のように入り乱れている、多様性を大いに感じさせる風景は外国人比率が2%しかない日本ではまず味わえることはなく、オセアニアとはまた違う意味で将来長期生活を送ってみたい国の一つ。
そしてあのちっさいマーライオン参拝必ずリベンジするぞ
最終総括
ついに勢いに任せて意を決して本格的な海外一人旅をすることにして訪ねたオセアニア2国は、人口が少ないだけに日本に比べて活気こそ劣りはするものの、立派な先進国ならではのおおらかで大いに余裕のある空気は快適そのもので英語力が決して高くはない旅行初心者だった筆者でも落ち着いて楽しむことができた。
一方、その翌年に行ったタイ・シンガポールといった東南アジアは地政学上重要な位置に存在することもあってか、凄まじい経済成長を背景とした活気を充分に感じた。次の世界の覇権が米国からアジアに移りつつあることが、実際に訪れてよく肌に伝わってきたように思う。
やはり知らない土地を歩き回る経験は貴重の一言に尽きますなぁ。
(コロナ早く収束してくんねえかな マジマジのマジで)
DoNA-Emon
Twitter: @Macnobi_666, @iPanobi_777(旅垢)
DoNAジャーニー総集編 III 〜2020南西欧編〜
どうもDoNA-Emonです。
先日総集編第2弾をあげたばかりですが、旅欲をまだまだ発散しきれないので第3弾もあげることにしました。今回は、今年の頭に立ち寄った南西欧の国々についてです。(数はやや少なめ) 幼少期住んでた中南米時代を思い出して深く感傷に浸りましたなぁ。怖かったとこもあるけど。
第1弾、第2弾のリンクも以下においときます。
↓ 総集編 I ↓
DoNAジャーニー総集編 I 〜2019-2020年越し欧州+α編〜 - Macnobi666’s blog
↓ 総集編II ↓
DoNAジャーニー総集編 II 〜2019北欧・バルト三国編〜 - Macnobi666’s blog
1. スペイン Spain 🇪🇸
滞在期間・場所:2020/02/01~05 (バルセロナ), 2020/02/07~09 (マドリード、首都)
公用語:スペイン語(カスティーリャ語)、カタルーニャ語(バルセロナ含むカタルーニャ州など)、バスク語(バスク州)、ガリシア語(ガリシア州) 通貨:ユーロ (EUR, €)
バルセロナでのスリ・ひったくりの危険度は、欧州は愚か、世界での観光地でも屈指のものというのは確かに感じられた。一方で、殺人事件や爆破テロといった重い事件が頻発する気配はなく、必要以上に警戒することはないなとも感じた。
一方、マドリード は首都なだけあってか、スリ・ひったくりのリスクこそ高いが基本は平和。なんか紫服集団のデモみたいなのはあったけど。
観光ネタ:SS
観光ランキングでの上位に名を連ねるだけあって、ネタは豊富。後述のスペイン料理やバル巡りはもちろん、未だ完成していないガウディのサグラダ・ファミリア、スペインの名匠ベラスケスの絵画が多く展示されているプラド美術館やピカソのゲルニカのあるソフィア王妃芸術センターなど、芸術面でも抜かりなし。マドリードから日帰りで行ける古都トレドやイスラム教の支配の証たるアルハンブラ宮殿など、大都市以外でも隙がない。
物価:B
ヨーロッパの中では安い方。バルト三国ほどではないがやはり良心的。ただし、バルは高め。
食事:S
パエリアを始めとする食材多様なスペイン料理に風情あるサングリア、及びバルで味わえるトルティージャや生ハムといったタパスなど、何かと乏しくなりがちなヨーロッパでは珍しくグルメは豊富。某国と違い、かなり庶民向けでもあるので、旅行者でも気軽に味わえる。
現地人:A
ラテン人らしく、基本的には陽気で旅人に対するホスピタリティも流石の一言。とはいえ、マドリードもバルセロナも共に大都市故か、思っていたよりだいぶ真面目でついつい感心してしまった。
観光都市としても名高いためか、はたまたイギリスをさほど敵視していないためか、英語は思っていたよりもだいぶ通じてまたまた感心してしまった。とはいえ、スペイン語は中南米など世界でも広く話されているので、旅を機会に勉強した方がお勧めではある。(もっとも、バルセロナ人にスペイン語で話しかけても英語で返されてしまったりもするけど)
利便性:A
空港アクセスや市内交通などはキチンと整備されている。空港から市内に向かう際は、電車ではなくスリに遭いにくいバスの方がオススメ。
カードは意外にも通用度はかなり高い。ただし、スキミングなどのカード犯罪にはくれぐれもご用心。
ネット:A
モバイル回線からWi-Fiまで普通に使える。
バルセロナは欧州の中でも屈指の温暖っぷりで、2月初頭でも最高気温が20℃台まで行くという凄まじいレベル (たまたま変に暑かっただけかもしれないが)。一周回って暑いまであるけど、乾燥しているので日陰は極楽もん。これぞ地中海性気候。
一方、マドリードは内陸にあるためか、欧州では標準クラスの気温になる。
水質:A
特に問題ないとは思うが、物価がそこまで高くないので、ボトルを買っても良し。
地域差:SS
既に公用語の欄でも見られる通り、 スペインは未だに国としてのまとまりが薄く、代わりに地域意識が根強い。特にバルセロナを擁するカタルーニャ州は2017年に独立宣言をするに至ったほど (スペイン、及び国際的には承認されていない)。方言だなんだありつつも国としてもまとまりが強い日本の人々には、こういった意味でも一度足を運んでもらいたい国。
総括
かつて暮らしてた中南米の元宗主国ということで、かねてより訪れたかった国。中南米同様、ラテン系ならではの活発で陽気な情緒は期待通りで楽しかった一方、ヨーロッパの大都市としてのプライドからか思ってたより真面目な性格をしていたのも驚いた。
失業率の高さなど経済的に苦しいなど、実際の市民生活には苦労が存在しているのだろうけれど、少なからず楽しく暮らしている姿はまたひとつ価値観の幅が広がったようにも思う。
それにしてもバルセロナ人のスペイン意識の低さは筋金入りすぎて腹筋が雪崩のように崩れてしまいましたなぁ
2. アンドラ Andorra 🇦🇩
滞在期間:2020/02/04 (日帰り) 滞在場所:アンドラ・ラ・ベリャ (首都)
公用語:カタルーニャ語 (スペイン語、フランス語) 通貨:ユーロ
治安:S
人口が大してないし、経済的にも豊かな小国なので荒れるわけがない。
観光ネタ:C
ショッピングを楽しむぐらい。スキーなどのウィンタースポーツも盛んらしい。
物価:B
元々タックス・ヘイブンなのもあってか、価格はかなり控えめ。
隣国からのショッピング客が絶えないのも納得の水準。
食事:C
特徴なし
現地人:S
金の余裕は心の余裕。
外国人の往来も盛んなためか、人種差別の気配も大してない。
利便性:B
電車は開通されていない。アンドラ・ラ・ベリャ市内は歩きで十分回れる。
バルセロナからバスで片道3~4時間かかるのがネック。
(*スペイン及びフランスから入国するときの審査はない)
カードは当然通用する。
ネット:C
Wi-Fiこそ整備されてはいるが、モバイル回線は当てにならない。
天候:B
標高が高いため、やはりバルセロナに比べると寒くなってしまう。とはいえ、北欧のような鬼畜な寒さはない。
水質:-
宿泊していないので不明。ピレネー山脈にあるんだし良さそうではある。
総括
経済的に豊かなミニ国家に興味があったので訪れてみた国。やはり観光の刺激こそ薄かったものの、小国なりの生き方というものを間近で見てまた一つ価値観の幅が広がったように思う。
バルセロナから日帰りで行ける立地の割にまだまだ日本人には馴染みが薄いので、たまには小国の風情を嗜んで見てはいかがだろうか?
3. ポルトガル Porutugal 🇵🇹
滞在期間:2020/02/05~06 滞在場所:リスボン(首都)
治安:A
重犯罪が起きる気配は特になく、スリ・ひったくりに最低限注意を払っていれば十分なレベル。
観光ネタ:B
特別観光の刺激は強くない。この国は雰囲気を味わったもん勝ち。
ポルトという街に行けば、世界で最も美しい図書館の一つを楽しむのも手。
物価:B
スペイン同様、物価は欧州の中でも良心的。
食事:B
シーフードがやや豊富かもしれない。
パステル・デ・ナタというエッグタルトがポルトガルの主役。バクバク食べれる。
現地人:A
底抜けに穏やかな国民性。スペインでやや感じられた影もこの国では滅多に感じられない。 良くも悪くもテキトーな性格
利便性:B
市街地は路面電車が基本。風情豊かで心地よいが、一回に一両しかないので、満員になりやすいのがネック。地下鉄は色で路線が呼び分けられているので覚えやすい。
尚、道が細くて勾配のきつい坂が多いため、歩くのも結構疲れる。
カードは基本的に通用するが、公園の出店では使えないこともあるかも。スペイン同様、スキミングには気をつけて
ネット:A
ヨーロッパはヨーロッパ。特に問題なし。
天候:S
緯度が低く、2月上旬でもキッチリ気温は高い。
水質:B
大きな問題はない気もするが、物価が控えめなのでボトル推奨。
総括
折角スペインを訪れたので、ついでに寄った国。評判通り穏やかな雰囲気で、アクティビティなんかで派手にぶっ飛ばすよりはゆったりと街歩きを楽しむ自分にとってはこの上なく楽しい国だった。かつての大航海時代の覇権国の面影はもはや廃れてしまったが、これからの時代は穏やかなスタイルでこの国には生き抜いてほしい。
今度はポルトなど、他の都市も尋ねてポルトガルをもっと深く楽しみたいものである。
4. フランス France 🇫🇷
滞在期間:2020/03/07~11 滞在場所:パリ(首都) 他
公用語:フランス語 通貨:ユーロ
治安:D
パリの不穏さは欧州でもぶっちぎり。スリ・ひったくりの危険度は勿論、重犯罪が起きる気配は尽きない。また、ストやら暴動やらもすぐ起きるのでとにかく不安が常に付き纏う。
尚、田舎は平和らしい。
観光ネタ:SS
世界トップクラスの芸術のみならず、フランス革命を中心に濃い歴史を携えていることもあり、ルーブルやオルセー、エトワール凱旋門など、パリだけを見ても観光ネタは膨大そのもの。市街地から足を伸ばせば、豪華 () なベルサイユ宮殿やヨーロッパ唯一のディズニーランド、さらにはモン・サン・ミシェルなど抜かりなし。
南のほうに行けば、ニースなどフランスならではのリゾートもある。
物価:D
やはりパリの物価は容赦ない。なまじ治安が悪いだけに、宿泊に投資せざるを得ず、また費用が嵩んでしまう。
地方については不明。
食事:A (ホントはSなんだろうけど)
本格的なフレンチはめんどくさかったので食べてない。きっと素晴らしいんでしょうね。
一方で、和食店のクオリティは相当なものであり、フレンチの技術力を垣間見ることができる。
モン・サン・ミシェルで味わえるオムレツは個人的には標準程度。
現地人:B
色々と悪い噂の絶えないパリジャンは思っていたよりも人当たりが良かった。ただし、英語は最低限しか通じない。
BonjourとMerciは挨拶では是非とも言いましょう。結構態度が変わったりするから。
利便性:S
流石は世界的な大都市。メトロは綿密に整備されている。空港からのアクセスも豊富ではあるが、ストのリスクが低く、盗難に遭うリスクも低い空港バス (Le Bus Direct)がオススメ。
カードの通用率は文句なし。
ネット:A
特に不便はない。欧州の名に恥じず。
天候:B
欧州では標準クラス。やや曇りがちかもしれない。
水質:C
結構な硬度の高さのため、水道水を飲むのはやめた方が良い。シャワー浴びてても髪が硬くなりだすし。
総括
コロナがイタリアで流行が進んでいた時期ではあったが、日本の友達がパリを訪れていたので合わせて入国。治安の悪い噂を諸々耳にしていたのもあって当初はメッッッッチャクチャビビってたし、実際問題来て早々地下鉄が急に停電で止まり出すなど、中々にロックな印象を受けたのは今でも記憶に新しい。とはいえ、なんだかんだ普通に暮らせたし、世界的な大都会らしく見るものは多いし建物はノスタルジックで繊細で美しかったしで思いの外楽しめた。モン・サン・ミシェルの観光客の日本人率が高すぎたのは流石にしょげたけど。
次はモナコも合わせて、ニースなどの南部を訪れてみたい。実質モナコのついで
最終総括
これまで訪れた、ゲルマン系やスラブ系などの国々とは異なる、ラテン系ならではの強みと弱み、そして人生との向き合い方を目の当たりにして人生の楽しみ方について考えさせられた(フランスは純粋なラテン系ではないけど)。真面目になることの良さと悪さのみならず、下手に凝り固まらずにテキトーに楽観的に過ごすのも、デメリットもあれどメリットも確かに存在するのはよく感じたし、何かと忙しい昨今では貴重なのかもしれない。特に、長時間労働やらでストレスに悩まされがちな日本人には是非とも足を運んでほしい。
そして
食 べ 物 が 旨 い の は 正 義
DoNA-Emon
Twitter → @Macnobi_666 (本垢), @iPanobi_777 (旅垢)
DoNAジャーニー総集編 II 〜2019北欧・バルト三国編〜
ヘイコンニチハ。この度京大理生の動物学専攻に合格しましたDoNA-Emonです。
院試に関するブログはまた後ほどウプします。悪しからず。
今日は少しでも旅行欲を発散するため、留学先だったノルウェー含む去年訪れた北欧・バルト三国に関する記録諸々を綴ろうと思います。(一部2020年のものも含む)
評価項目は総集編Iのブログ参照。↓↓↓
DoNAジャーニー総集編 I 〜2019-2020年越し欧州+α編〜 - Macnobi666’s blog
*情報は訪問当時のものです。年々新しくなるので注意。
- 0. ノルウェー Norway 🇳🇴
- 1. デンマーク Denmark 🇩🇰
- 2. スウェーデン Sweden 🇸🇪
- 3. フィンランド Finland 🇫🇮
- 4. エストニア Estonia 🇪🇪
- 5. ラトビア Latvia 🇱🇻
- 6. リトアニア Lithuania 🇱🇹
- 最終総括
0. ノルウェー Norway 🇳🇴
滞在期間・場所:
2019/08/01~2020/06/13の大半(オスロ)、2019/08/17~19(ベルゲン)、2020/02/15~17(トロムソ)
公用語:ノルウェー語(ブークモール、ニーノシュク)、他 通貨:ノルウェー・クローネ(NOK)
治安:B (オスロ), A (ベルゲン、トロムソ)
オスロは首都というのもあって、デモが時に起きるのが玉に瑕。逆に、地方は平和。
観光ネタ:B
しかし、他の北欧にはないフィヨルドは外せない。
トロムソだと、世界最北のセブンイレブンはあるし、運が良ければオーロラにもありつける。
ん? オーロラ観測失敗しただって???
物価:F
クソの極み。ペットボトルの水が1本最低でも200円するってバグですか?
食事:B
エスプレッソ類は充実している。シナモンパンもいい線いってる。
ノルウェーサーモンの寿司のクオリティは日本でもなかなか味わえないが、如何せん高すぎる
現地人:A
個人差はやや大きいが、基本的に親切。お国柄か、心の広さは世界屈指レベル。
英語はもはやネイティブと間違えるレベルで通じる。癖も大してない。
利便性:A
1時間で400円近くというバカみたいな値をはるが、トラムやメトロがよく整備されている。バス停の間隔がだいぶ細かいのは高福祉社会の証明。ただし、日本と異なり、公共交通機関は信用乗車方式で改札などはないので、ICカードの有効化を忘れずに。
北欧ならではのカード社会で、現金が必要なのはせいぜいトロムソなど地方のバスの運賃ぐらい。
ネット:A
カフェなど至るところにWi-Fiが整備されており、ネットは困らない。
ノルウェーでsimを買う機会があったら、MyCallという物がオススメ。他より安く済むばかりか、他のEU圏でsimを交換することなく使えたりもする優れ物。
天候:D(オスロ、ベルゲン), E(トロムソ)
オスロはノルウェーの中では比較的穏やかだが、寒いものは寒い。ベルゲンはそこまで寒いわけではないが、風が強い上、天気が崩れ易い。
トロムソは北極圏だけあって寒さは一級品。日照時間は冬至から2ヶ月ほどの2月でたったの6,7時間はもはや狂気。
水質:A
物価が酷すぎるので節約しないとジリ貧
総括
高福祉・高負担国家の要素がオンパレードで、(寒いこともあって)観光は地獄だが、実際に住んでみると住みやすさはかなりのもの。EU非加盟ながらも、北海油田で取れた石油の運用が非常に巧みだったり、コロナ対策では無駄の少なさが見受けられたりと、何かと賢さを感じられるのもイイ。
とはいえ、寒くて人口が少ないがゆえの刺激の少なさも時々感じたし、日本がどんだけ刺激に事欠かなくて楽しい所のかも改めて実感した。
10ヶ月間!!!! クソお世話になりました!!!!!!
1. デンマーク Denmark 🇩🇰
滞在期間:2019/10/08~10 滞在場所:コペンハーゲン(首都)
公用語:デンマーク語 通貨:デンマーク ・クローネ(DEK)
治安:A
観光客のばあさんたちがスーツケースを無造作にほったらかしにしてたり子供の一人歩きが散見されたりなど、基本的には問題ない。ただし、中央駅あたりはやや怪しく、中央駅の南側も危ない雰囲気ではある(なんでも夜はギャング抗争が勃発してるとか)。
観光ネタ:C
おとぎの街並み参拝が基本。世界三大がっかりの一角である人魚姫像はやはり小さい。LEGOやFlying Tigerの総本山なだけあって、玩具や雑貨は粋。
ちょいと冒険したい人はマ○ファナが盛んなクリスチャニアは楽しいかもしれない。
物価:E
例に漏れず北欧暴力。許されない。
ノルウェーよりはマシ。
食事:C
特徴なし。コーヒーのエスプレッソ類は豊富。
現地人:A
北欧の中では親切でフレンドリーな方。移民も大体穏やか。ただし、差別がましいク○もいる。 英語は準ネイティブレベルで通じる。
利便性:A
メトロやバスは問題なく使える。
自転車大国でもあるので、自転車で回るのも良いと思われ。
カード社会なので、現金はほぼ不要。
ネット:A
先進国の一角に恥じず、広く普及している。
天候:B
寒い方ではあるけど、他の北欧よりは南にあるので比較的快適。
水質:A
水道水は問題なく飲める。物価が高いので節約節約。
自転車環境:S
前述の通り自転車大国なので、自転車専用道路が至るところに整備されている。
横断歩道で信号待ちしているときにくれぐれも自転車道に立たないように。
総括
レゴなどのネタはあれども、物価は高いし観光に乏しい印象。
福祉はしっかりしているので、住み始めてから真価を発揮する国とは感じた。
今度は貴重な海外領土であるフェロー諸島やグリーンランドを訪れてみたいもの。
2. スウェーデン Sweden 🇸🇪
滞在期間:2019/10/10~12 滞在場所:ストックホルム(首都)
公用語:スウェーデン語 通貨:スウェーデン・クローナ(SEK)
治安:C
夜間歩く分には特に危険は感じなかったが、性暴力被害は多発してるし、爆破事件も頻発しているので油断できない。移民政策の失敗が結構目に見える。メトロのホームで移民キッズがポリ公に連行されてるのを目撃した時は背筋が凍りましたね。
観光ネタ:C
豊富とは言いづらい。でっっかいお船が展示されているヴァーサ号博物館や、ノーベル賞ゆかりのコンサートホール、旧市街のガムラスタンあたりが定番。
物価:D
北欧だけに高いと言えば高いが、他の北欧よりは控えめ。
食事:B
名物であるミートボールは割と筋は良い。
北欧コーヒーチェーンのEspresso House の総本山だけあって、コーヒーは困らない。
現地人:C
やけにハイプライドな印象が強い。接客態度は普通。移民は......
英語は準ネイティブレベルだが、やや癖はあるかも。
利便性:S
カード・電子決済社会の王様。
コインロッカーならぬカードロッカーはとち狂ってる。
なんでも現地の人たちは指の皮膚の中にICチップを埋め込んでるんだとか。やはりとち狂ってる。現金はゴミ同然。
ちなみに、治安が悪い証拠か、メトロの駅には北欧としては珍しい改札がある。
ネット:A
北欧なので。
天候:C
寒いっす。暖流の恩恵もなし。
水質:A
水道水には問題ない。節約すべし。
総括
爆破事件が頻発していたりこともあり、ビビりながら突撃した国。最初に予約した宿のチェックインの時間を間違えて夜彷徨ったりなど初めは散々だったが、新しい宿の部屋でたまたま日本人バックパッカーと出会って楽しい話を聞けたので結局はオーライ。
川が多くて爽やかだったし、思ったより観光に困らなかったし、なんだかんだ思い出は深い。
3. フィンランド Finland 🇫🇮
滞在期間:2019/10/13~14 滞在場所:ヘルシンキ(首都)
公用語:フィンランド語、スウェーデン語 通貨:ユーロ(EURO)
治安:S
ビッッックリするほど雰囲気が穏やか。夜歩いても全くと言って良いほど危険を感じない。
治安が悪くなりがちな中央駅も問題なし
観光ネタ:C
ヘルシンキの見所はロシア帝国時代を思わせるロシア風の建築や市場ぐらい。ムーミンカフェも面白い。
地方に行けばサンタクロースに会いに行けたり、ピクニックだったり楽しめる。
サウナも面白いかも
物価:D
物価はやはり高いが、ゆうてそんなでもないかもしれない。
食事:C
特徴なし。ヨーロッパでは一番メシマズらしいが真偽はわからん。
HESBURGERという独自のバーガーチェーンがあるので、困ったら頼ろう
コーヒー頼むと毎回チョコが付いてくる謎サービスは必見。
現地人:A
メチャンコ優しくて穏やか。国民性上だいぶシャイだけど日本人にとってはむしろ馴染み易い。 英語は基本的に通じるが、他の北欧に比べるとやや微妙。移民も特に問題ない。
利便性:A
メトロやトラムがよく整備されている。カードは問題なく使えるが、現金も中央駅地下のロッカーや市場では必要になってくる。
ネット:A
問題なし。北欧だもん。
天候:D
風が強く、ただでさえ緯度が高くて寒いのにさらなるダメ押しがかかる。
水質:S
非の打ち所がない。ボトル買うのは頭悪いまである
総括
地政学的な立地はかなり悪いながらも、評判通り治安が素晴らしく、落ち着いて過ごせる良国。ロシアやスウェーデンの支配に遭いながらも、言語や文化・習慣など国としてのオリジナリティを現代でも保持できているのは見習うべきことも多いのではなかろうか。
土足習慣がある珍しい国であり、日本からも直行便がよく通ってるので、初海外で行くのも良いだろう。
4. エストニア Estonia 🇪🇪
滞在期間:2019/11/07~09 滞在場所:タリン(首都)
治安:S
夜歩いていても全くと言って良いほど不安がない。
(車の運転は若干荒いけど)
観光ネタ:D
電子国家としては有名だけど、有名スポットは特にない。
城郭都市の名残のある旧市街をぶらつくのが基本。
物価:A
欧州の中でも相当安い部類。治安の良さと物価の高さは基本的に比例するのに、こんなあからさまな反例もあるもんですねぇ
フィンランド人がわざわざ物を買いに足を運んでくるのも納得
食事:C
特になし。前述のHESBURGERで凌ごう
現地人:A
人間性は至って穏やか。フィンランド人に似てだいぶシャイだけど仕事は真面目にやるので問題は感じない。ただし、これまでとは打って変わって英語は最低限+αほどしか通じない。
ちなみに、バルト三国は全体的に移民が少ないためか、治安が荒れ辛い。
利便性:B
カードの通用率は問題なし。観光時は諸所の博物館やスポットが一定期間入場料がタダになったり、タリン市内のバスやトラムが乗り放題になったりするタリンカードを利用するのも手。
ネット:A
きちんと整備されいる。モバイル回線も問題なし。
天候:C
やはり寒い。なんだかんだ言っても北国。
水質:B
飲んでも良いかもしれないけど、物価が低いのでペットボトル買ったほうが無難。
総括
ソ連から独立してまだ3,40年しか経ってないにもかかわらず、Skypeを生み出しては電子国家として名が知られるようになったオモシロイ国。アプリで色々管理してるあたり、対ロシアの最前線でサイバー対策はってんだなぁとしみじみ思ってしまったり。
日本人には馴染みがない地域ではあるけど、バルト三国は地政学的にもなかなか厳しかった国々なので、是非とも足を運んでもらいたい。
5. ラトビア Latvia 🇱🇻
滞在期間:2019/11/09~11 滞在場所:リガ(首都)
治安:C
極端に悪いことはないんだけど、詐欺目的の輩がウロついてたりマリ○ァナの匂いが漂ったりとなかなか油断ができない。
流石にリアルファイト間近に見るとは思わないじゃん
観光ネタ:D
旧市街一択。後はロシア帝国時代第三都市の面影のある市場ぐらいですかね。
やたらと多いネコさんたちがもはや主役なのでは
物価:A
エストニア同様、かなり安い。
ヨーロッパの良心。
食事:C
特記点なし。
現地人:D
かなり冷ややかな性格。接客態度はだいぶ悪い方。
この辺から英語があまり通じなくなる。
利便性:C
カードの通用率は存外高い。が、市内交通は使いづらい。
国際バスステーションから旧市街まで行くのに治安の悪い地下道を通らにゃいかんのがネック
ネット:A
モバイル回線もWi-Fiもよく整備されている
天候:C
普通に寒い。
水質:C
物価が欧州の中でも安いので、ボトルの方が安心。
総括
ウラル語派の言語を公用語とする北隣のエストニアとは打って変わって、言語や街並み・宗教、人間などで良くも悪くもバルトとしての色の強さが散見された国。とはいえ、少なからず高い国民の生活水準を見てると、旧ソ連・ロシアとの縁を切ってEUにつくことのある意味残酷な現実を実感してしまった。
ロシア周辺の情勢が蠢く昨今で今後どうなるか見ものかもしれない。
6. リトアニア Lithuania 🇱🇹
滞在期間:2019/11/11~13 滞在場所:シャウレイ、ヴィリニュス(首都)
治安:B
EU圏内殺人発生率トップと言われてる割には、思いの外雰囲気は穏やか。
とはいえ油断はできない
観光ネタ:B
バルト三国の中では珍しく地方にも見所が存在する。
シャウレイという街からバスで20分程にある十字架の丘はあまりにもパワフルかつシュール。尚、首都のヴィリニュスは基本的に街並み拝観がメインだけど、KGB博物館は怖面白いと評判。定休日だったので行けなかったが
また、カウナスという街には大戦期ユダヤ人に命のビザを大量発行した外交官として有名な杉原千畝の記念館が建てられている。
物価:A
他のバルト三国よりも若干安く感じるかもしれない。
ただでさえ安い鉄道の運賃に学割50%効くのは笑い草
食事:C
困ったらHESBURGERへGO
現地人:B
思いの外穏やか。ただし、英語は若者にしか通じない。
利便性:C
シャウレイ→十字架の丘のバスは本数が少なく、かつ現金支払いのみで使いづらい。
ヴィリニュス中央駅から旧市街までは距離があるが、市内の交通はあんまし使い物にならず不便。しかしながら、都市間は鉄道が移動可。学割を効かせれば運賃はビックリするほど安くなる。
ネット:A
モバイル回線も4Gはキチンと通る。Wi-Fiも問題なし。
天候:B
寒いといえば寒いけど、他のバルト三国よりは南に位置するためかやや快適
水質:C
他のバルト三国と一緒。ボトルが安牌
総括
最近はベラルーシから脱出した反体制派の主導者を匿ってることで注目された国。ラトビア同様、EUに加盟したことで経済成長を成し遂げた背景をよく感じたが、情勢が何かと荒れかねないこれからはどうなることか。
最終総括
ノルウェー・デンマーク・スウェーデンの三国(いわゆるスカンジナビア圏)は、寒いながらも、現代では裕福な高福祉国家として逞しくかつ賢く生きる姿には惚れ込んでしまった。移民政策で一部やらかしてるのは内緒。 一方、フィンランド・バルト三国は、緩衝地帯という地政学的には悪い立地条件が災いしてロシアなどからの侵略の歴史に喘ぎながらも、大戦後ないしソ連崩壊後には経済成長を遂げて豊かになった姿を目の当たりにして、歴史って多様なんだなと実感した。
それにしても、ヨーロッパにとってWWIIやソ連崩壊の影響はつくづく切り離せないものですなぁ
これからも不定期ではありますが、ブログをアップしていくので、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
DoNA-Emon
Twitter: @Macnobi_666, @iPanobi_777(旅垢)
帰国後の戦 ~vs COVID-19~
こんにちは。京大生に再転生したDoNA-Emonです。
ノルウェーからなんとか無事に京都に戻ってこれました。協力してくれた親類や情報提供くださった友人たちには感謝です。
さて、今回はこの時期に帰国した場合に何が待ち受けているのかを綴ろうと思います。
今回の私の場合は、同居してる姉の仕事の都合で帰国当日は関西空港付近のホテル待機、翌日のPCR検査陰性通知後に京都の自宅にハイヤーで戻る、と言った、ちょっと特殊な流れになります。
もう越境制限は緩くなっていく中で今更感満載だけど、そんなことは気にしないぞ。
① 質問票など記入
帰国便の飛行機から関西空港に降りてから歩くと、机やら椅子やらが並んでるところに着くのでそこで待ちつつ、質問票やら健康カードやらの書類を書かされます。
この時、帰国当日、及び帰国翌日から14日間 (実質15日)の滞在予定場所(a)と移動手段(b)、他連絡先など(c)を伝えます。
(a) 滞在予定場所
基本的には、帰国当日、及び帰国翌日からの14日間は、ホテルか自宅のどちらか一方のみで待機となります。帰国当日の待機については、執筆現在 (6/14)では空港内のどっかのスペースで待機、と言ったことはできないようです。ただし、今回の自分のように、自宅に医療関係の仕事に努める同居人がいる場合、帰国当日のみホテル待機っと言った融通がきかしてもらえたりします。
質問票を書き終えても、係員の指示があるまでは待たされます。
(b) 移動手段
ホテルにしろ、自宅にしろ、レンタカー、親類や知り合いの送迎、もしくは個人契約ハイヤーのみとなります。バス・列車といったあからさまな公共交通機関は勿論、タクシーも使えません。タクシー封殺は謎。 今回ハイヤーを利用したわけですが、タクシーと似通っていても決して嘘をつかずにハイヤー と申告する必要があります。特に問題ありませんでした。
(c) 連絡先など
メアドに関しては問題ありませんでしたが、電話番号については、日本で元々使ってた電話番号は一時停止サービスを利用していた関係でまだ使えなかったので、ノルウェーで使っていたsimの番号をメインの連絡先として伝えました。ただし、LINEによる厚労省の健康調査を利用することが可能で (後述)、登録の番号が日本で使ってたものだったので、一応日本のものも伝えました。複雑なのはお許しを。
② 体温測定・PCR検査
質問票などを書き終えたら、係員の誘導のもと、体温測定、PCR検査へと移ります。PCR (正式名称: ポリメラーゼ連鎖反応 Polymerase Chain Reaction)でDNA複製に必要なサンプル採取の際、長い棒を鼻から喉にねじ込まれますが、グッと仏が如き無我の境地で耐えましょう。採取の後、検査番号みたいなのが配られるので、翌日の結果通知の時まで大切に保管しておく必要がありました。出番はありませんでした。
検査後にマスクを交換してもらうこともできます。
③ 入国審査・税関など
上記の諸手続きが終わったら、ホテル待機の場合は、ホテルまでバス移動のため、所定の人数が揃うまで待たされます (この時の集団を以下グループと呼ぶことにします)。この際、ホテルの部屋番号が書かれた紙を渡されます。人数が揃ったら、入国ゲートならぬ帰国ゲートでパスポートスキャンやらして通過して、グループ全員終了したら荷物ピックアップをします。税関を済ませた後は、グループメンバーが揃うまで待ちます。要は、他人を待つこと以外は普段通りの入国手続きです。
④ ホテルへ移動
グループのメンバーが揃ったら、バスでホテルまで移動します。ホテルには5〜10分で着きますが、降りる際は前の人から1人ずつ順番となります。係員の指示に従って自分の部屋に向かいます。
尚、当日の時点で自宅へ移動する場合は、税関通過後に解散となります。
⑤ ホテル待機
ホテルに着いたら、机の上に諸注意が書かれた紙が置いてあるので目を通します。食事に関してですが、紙に書かれた時間帯に食事の弁当が部屋の前の椅子に置かれます。食費は特にかかりません。なんなら宿泊費もかかりません。珍しく太っ腹仕様
⑥ 検査結果発表
ホテル待機の場合、帰国翌日の朝9~10時にPCR検査の対戦結果がホテルの内線電話にて伝えられます。試験の合否発表並に緊張もんですね。私は内線の電話で起きました。無事陰性の場合、11時までには部屋から退去する必要があります。陽性の場合は検疫所の指示に従いつつ、入院することになります。
自宅待機の場合は、①の手続きの際に伝えた連絡先に電話がかかってくることになると思います。海外simを利用していた場合は特に気をつけるべきでしょう。
⑦ 自宅までの移動
退去後はホテルのロビーで送迎を待ちます。レンタカーを使う予定でもレンタカーがロビーを出てすぐのところにあるので楽です。 自分の場合、ハイヤー会社に姉の仲介で連絡をとってホテルのロビー前に来てもらいました。京都まで1時間半ほどで、料金は運賃+高速代で3万3千円ちょいでした。クレジットカード支払いが対応していたのは大変ありがたかった。
帰宅したのちは、①(c)で登録した厚労省の帰国者フォローアップのLINEの健康調査アンケートに答えましょう。
最後に
疲れた
こんなめんどっちいことも重要っちゃ重要なんですがね。とりま無事陰性だったんで、京都の自宅にて14日間の外出自粛生活が続くことになります。ある意味幸運にも卒研・院試の存在のお陰でこの間の暇は潰せそうです。
2週間後以降に会いましょう。
DoNA-Emon
ノルウェー残留記 ~リスク物語~
おはようございます。現在世界的に流行しているコロナウイルスに負けじとすDoNA-Emonです。外出自粛の中、生物学(と物理学)とスマブラでぬくぬくとしています。まあなんとかストレスレスに生きてはいますが、旅に行けないのはキッツイですね。
執筆現在(2020/03/29)、全世界日本国外務省による感染症危険情報レベルが2以上、欧州の大半では3となっており、元の大学の指示などで留学を切り上げて帰国する留学生の方が多くいらしてます。そんな中、流れに乗らずに結局ノルウェーに残る事にした理由を語ろうかと思います。
1. ノルウェーでのコロナ感染状況
執筆現在では、ノルウェー公衆保健研究所(FHI)の発表によれば、ノルウェーでの累計感染者は4102人とやはり人口比の意味でも絶対的な値の意味でも多くなりますが(ノルウェーの人口はざっと530万人。国土に反して少ない!)、死者は22人、死亡率は0.536%と、他の欧州や日本などに比べてもかなり低いです。世界最高峰の福祉国家の肩書に恥じない体制の優れっぷりですね。また、新規感染者の増え方についても、他の国が急速に増加するところもある中、依然200人/日台と比較的緩やかなのも特徴です(3月の前半よりはペースは増えましたが)。
ここであまり詳細綴るにもアレなので、ほんとに細かいところまで知りたい人はWikiなり下記ページなりで各自調べてください。 あしからず。
2. ノルウェーのコロナ対策と現状
現在、以下のような対策が4月13日まで継続される模様です。
国境管理に関しては、
A. 就労や滞在許可などを取得していない観光客などの外国人の入国拒否(半ば国境閉鎖)
B. 任意の外国から戻ってきた場合、14日間自宅隔離
C. シェンゲン圏内の国境審査導入
民間生活や教育に関しては、
D. 間隔1mを空けられない飲食店は営業停止
E. ビュッフェ形式停止、テイクアウトは継続
F. 免許発行所などの一部の公共施設や理髪店、マッサージ店やジムなどは閉鎖
G. 5人以上の集会など禁止
H. 公共交通機関(トラムや市バスなど)は平常通り
I. スーパーマーケットは平常通り。
J. 大学などの教育機関閉鎖
etc......
特にスーパーに関しては、トイレットペーパーや食品の在庫は現在かなり余裕があり、最低限の生活を送る分には特段苦労はしません。
また、他人との距離を1mは開けることが推奨され、レジでは客と店員との間にガラスバリケードが敷かれてたりします。カード使用を促されもいたり。
また、現在住む寮に関しては、寮の入り口はランドリールーム内にアルコール消毒器が置かれており、一応なりともケアはされています。
オスロ大学に関しては、対面授業は全て中止され、 オンラインに移行しました。5月末から6月頭にかけて行われる期末試験についてもまだどうなるかはわかりません。しかし、学業自体は継続できており、なんとか完全ニート生活は免れています。
とは言いつつも、外出は極端に厳しくは取り締まられてはおらず、ランニングしてる人や公園でごく少人数で遊んでる人たちも見られ、極端な危機感はそれほど感じられません。まあ周回とかまではやってないし別にいいんですがね。
3. 金銭的・感染リスク的問題
これが今回の一番の問題です。
現在僕が奨学金を受けているJASSOの方針が最近になって変更され、オスロ大学の学業が続いてることもあり、奨学金がこれまでどおり継続されることがほぼほぼ確定しました。やったぜ。ノルウェーも上記の通りで状況はそれほど悪くはありませんし、住居に関しても、寮費5万4千円ほど支払ってしまえば4月分のは困らないわけです。
一方、日本に一時であれ留学切り上げであれ帰国するとなると、空港バスなどを含む公共交通機関が使えないため、ノルウェーから帰国した日本人には空港近くのホテルか(レンタカーや自家用車で)自宅で14日間の待機が要請されるため、以下の費用が発生します。
A. 航空券代
B. ホテル代(14泊分)
額はそれぞれで10万円は下らないと見て、最低でも計20万円はかかると言えます。ノルウェーの寮費に比べるととんでもねえ額です。もし親に迎えに来てもらうとしても、やはり安くはいかない航空券代は回避できない上、空港が限られる場合も多々あります。さらにウイルスを余計に広めるリスクもあります(親の年齢のこともあるので)。そもそも、予約フライトが予定通り出発するとも限らないので、何かとリスクは大きいです。
もしホテルを使うにしても、日本政府からのフォローは一切なし。本帰国の場合は奨学金もなし。費用がデカスンギ。
金銭的問題は概ね以上ですが、感染リスク的問題もまだあります。大学の指示などの理由で帰国する留学生が大勢いることもあって、日本でこれから感染者が再び大きく増えゆく、所謂第二波も予想されます。そんな中でわざわざ帰国するのも半ば飛んで火にいる虫と化しかねないわけです。
まとめ
現在でも人口相対的にも絶対的にも日本よりノルウェーの方が感染者は多いですが、ノルウェーは他の欧州と比べても状況はそこまで深刻でなく、生活する分には特段大きなリスクはありません。奨学金も継続されるので、経済的負担も今まで通りです。一方で、日本に戻る場合、留学生活経験を手放してしまうばかりか、かえって罹患してしまうリスクもあります。それに、リターンの不透明なくせに高くつく航空券代などもあって、コストーベネフィットがあまりに釣り合っていません。
そんなわけで結局ノルウェーに残る事にしました。大学も閉鎖されてしまったしでせっかくの留学生活が... と少し思いもしますが、これほどの世界的な危機状況の中、自国日本でなく海外で生活を送ることができると前向きに捉える次第です。
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございますm(_ _)m
DoNA-Emon
交換留学準備記③〜学内応募通過後・後編&渡航直後編〜
こ
ん
に
ち
は
。
DoNA-Emonです。普段の授業のみならず、卒研復帰や院試が近づいて、秋学期よりは勉強に追われる日々が続いております。コ○ナウイルスがこのヨーロッパでもイタリアを中心に何かと騒ぎになっておりますが、ノルウェーでは特にこれといってパニックになっておらず、相変わらず平和でございます。寒いし雪降るけど。
さて今回は、日本の春休み期間が半ばに差し掛かってることもあって、以前挙げた交換留学の準備に関する記録を春休み明け〜出発直前・渡航直後まで、経験踏まえつつ綴ろうかと思います。手続きを進めた大体の時期も合わせて記しておきます。
前回と違ってノルウェーの場合のみとなるところもありますが、他国留学予定の方やこれから留学を考えてる方でも参考になれば幸いです。
- 1. 派遣先大学出願(4月上旬)
- 2. JASSO奨学金・留学助成金(4月上旬~7月下旬~)
- 3. 住居(SiO)(5月上旬~8月初頭)
- 4. 滞在許可申請(5月中旬~6月下旬~8月中旬)
- 5. 航空券予約(6月中)
- 6. 海外留学用保険加入(7月上旬)
- 7. 海外生活に向けての口座の準備など
- 8. その他(7月中)
- 終わりに
1. 派遣先大学出願(4月上旬)
オスロ大学の場合、書類を全てオンラインで提出します。必要書類は以下の通り。
・語学試験スコア証明書
・英文成績証明書
・パスポートのスキャン
・志望動機書
(1ページ以内。多少テキトーでもよし)
オンラインで提出・出願を終えたら今度はオンライン出願の控えと上記書類一式を紙媒体で直接かメールで京大教育推進・学生支援部国際教育交流課 留学掛(以下、留学掛)に提出する必要があります。締め切りは4月中旬でした。
又、このタイミングで秋学期の履修授業もあらかた決められるのでこの内にある程度目星をつけておきましょう。
出願が通りましたら、5月上旬に入学許可証(Letter of Admission)という超重要書類がオスロ大学より直接メールで送られます。後述の滞在許可の申請や派遣先での入国審査に必要になりますので、保管を徹底させましょう。
2. JASSO奨学金・留学助成金(4月上旬~7月下旬~)
春休みまでに民間の奨学金がどこも通らなかった人はいることもあるかと思います。以前も言った通り、僕もそんな一人でした。しかし、まだまだチャンスはあります。まず一つ目がJASSO海外派遣留学向けの給付型奨学金(以下JASSO奨学金)です。国毎によって金額は変わりますが、ノルウェーの場合だと甲地域と指定されていて月額8万円となります。ノルウェーの物価を考えると貧弱ですが、ないよりは良し。
そしてこの奨学金は、
年収上限(第2種)を少し超えてるぐらいならなんと応募できてしまいます。
僕もこのおかげでなんとか受給することができました。
A. 応募方法・書類
さて、具体的な応募時期と方法ですが、4月上旬に留学掛からJASSO奨学金の希望調査メールが送られてくるので、希望するならまずはその旨を返信しましょう。そうしたら具体的な書類ファイルなどが送られてくるのでそれらを紙媒体で提出します。期限は僕の時は4/19でした。結構時間がないので、以下に記す書類の中で準備できるものは春休み中に用意しておくことを強くお勧めします。
具体的な書類
・申請書(応募案内メールに添付)
・家計基準に係る家族状況確認票(同上)
・成績証明書(前年度要記載。提出直前に用意する方がよし)
・住民票(家族構成員全て、マイナンバー・本籍地記載なし)
・収入証明書
給与収入 → 源泉徴収票
それ以外 → 確定申告書
ちなみに親の片方が専業主婦(主夫)などでもう片方の扶養に入っている場合などは非課税証明書も求められます。
大事なことなので強調しときますが、家族全員分の住民票と収入証明は春休み中に用意しておくと提出直前に慌てずに済みます(応募案内メールから提出まで10日しかないのになんという鬼畜仕様)。僕の場合、提出直前に親がたまたま出張で関西に来るタイミングがあったのでそこで家族全員分の住民票と収入証明を受け取りました。
結果通知(仮採択的な感じ)は5月中下旬(21日あたり)になります。
が、僕の場合実家の年収が基準を超えていたため、提出してからも追加書類(理由書)が求められました。ノルウェーの物価がとりわけ世界でも高いこと(具体的な数値込み)や親の年齢上今後収入が下がる恐れがあること、留年ゆえに京大に授業料を納める必要があることなどをひとまず記載して提出しました。(余談ですが、提出後留学掛からは「よく書けてる」とお褒めの言葉を預かりました。やったぜ)
B. 必要情報提供
5月半ばに連絡がきたら、今度は奨学金受給にあたって必要な情報を事務に連絡します。
6月半ば(19日ごろ)まで
・プログラム期間(年月日まで。終了日はだいたいでOKだが、出発日・帰国日ではない)
・派遣先の所在都市名
・派遣先大学名
・派遣先での所属学部
・派遣先大学と所属学部の証明(入学許可証など)
7月半ば(19日ごろ)まで
・銀行口座情報(添付書類に記載)
(ゆうちょの場合)
・通帳の見開きのスキャン
以上を終えたら、8月プログラム開始の場合7月下旬に渡航中にやることの連絡が来るのでよく目を通しておきましょう。にしてもギリギリス極まりなさすぎはしないっすかねえ......
C. 渡航直後にやることなど
7月下旬に書類が添付されたメールが来るので適宜ダウンロードするなりしましょう。
書類は以下の通り。
1. 本人による在籍確認書(毎月ごと)
初月はプログラム開始日当日に、2ヶ月目以降は1日~5日までに留学掛にメールで送る必要があります。形式はExcelファイルでもPDFでも写真で構いません。が、在籍確認書に記載する提出日とメール送信日は揃える必要があります。日本との時差もあるので十分注意しましょう。
2. 派遣先大学による在籍確認書(2回目の本人在籍確認までに)
こちらは派遣先大学の留学生用の事務などで直接サインをもらう必要があります。留学先で印刷するのも良いですが、手惑いやすいこともあるので予め日本でファイルを印刷しておくと安心です。
提出は早くてもプログラム開始日の後で行う必要があります。
3. 留学前・留学後報告書
留学後は流石に良いとして、留学前の部分は埋めておきましょう。
これらを怠ると奨学金が入らないというなかなか目も当てられない事態となりますので要注意
D. 渡航費助成について
6月の頭に渡航直前の注意事項のメールが送られますが、そこに渡航費助成についての記載があります。年によって金額がかなり変わりますが、他に奨学金を受給する予定がない場合、又は奨学金受給額が助成金額を超えない場合であれば応募できます。僕の時は、ヨーロッパが月13万円だったので応募しておけば良かったと後悔してはいます(JASSOの年収上限超えていたので今思えば正直グレー)
3. 住居(SiO)(5月上旬~8月初頭)
*ここから先はノルウェー留学に特化した内容となります!悪しからず
A. 応募
ノルウェー留学にて寮を申請する場合、SiOという会社(日本の大学でいう生協)のサイトを通して応募します。
公式HP⇩
寮の応募ページに進むと、まず一人なのかカップルor家族なのか問われるので、それに見合った選択をして下さい。交換留学生なら一人(シングル)になることと思います。
そうしますと、student village, もしくはstudent houseの所在場所や月毎の家賃の絞り込み条件が出ますので、絞り込んで調べます。
ちなみに、個人的なおすすめはUllevålかVestgrensaのどちらかです。両者ともに大学から歩いていける距離にあるため、オスロのたっっっっっっっっかい交通費を抑えられます。また、寮の雰囲気が比較的静かなので落ち着いて過ごせるのもメリットです。ただし、今僕が住んでるUllevålは若干部屋の設備が乏しいのと大人数共有スタイルではなくなる故に留学生間の交流が薄いことがデメリットですね。Vestgrensaについてはあまりメジャーなところではないのでイマイチ把握していません。
他にも、KringsjåやSognはメジャーな住居先として人気です。大学まではT-Baneと呼ばれる電車で通う必要がありますが、寮の周辺にスーパーが充実しており、留学生間の交流も部屋によっては盛んみたいです。
場所を選択したら今度は部屋の様式を、何を何人で共有するか、家具付き(デスクや本棚、クローゼットやベッドなど)かどうかを基準に調べて決めていきます。
僕の場合、一番安く済むシャワーとキッチン冷蔵庫のみ一人と共有して寝室は個人部屋のスタイルを取りました。個人管理が必要最低限で済む上に誰かとコミュニケーションを取る機会は少なくともあるのでバランス良いと思います。
第6希望まで決めて応募できるので、決まれば応募しましょう。
僕は上記の部屋を第1希望にしてゴールデンウィークに応募しましたが、無事通りました。
応募時期はGWでも良いかもしれませんが、4月かそれ以前の方が安心な気もします。
応募結果のメールがSiOから届いたら契約書の署名とDeposit 8000NOK(¥100,000ほど)の支払いをすぐに済ませましょう。Depositはカードで支払えます。便利ですね。
B. 渡航後入寮
渡航後寮に入るためには、まず大学内にあるSiOのオフィスに行って寮のカードキーやポストキー(以下写真)を受け取り、又、部屋の広さや階などの細かい希望を聞かれるので答える必要があります。そこからは自力で寮に向かいます。
僕の時は到着日が8月1日で夕方まで空いてたので何とかオスロ到着当日にこぎついて入寮できました。キャリーダブル引きずりながらだしメチャクチャドチャクチャしんどかったです。
4. 滞在許可申請(5月中旬~6月下旬~8月中旬)
*寮の申請同様ノルウェー特化型の内容になります。
A. UDIオンライン登録
まず、ノルウェーでは90日を超える滞在をする場合、滞在許可と呼ばれるものを申請する必要があります。交換留学の場合、留学許可(Student Permit)を申請することになります。
滞在許可の申請を取り扱う機関はUDI(入国管理局)なので、そのサイトから登録しなければなりません。
まず、以下のサイトから公式HPにアクセスします。
https://www.udi.no/en/want-to-apply/
アカウントを作成したのち、Want to apply 欄から応募を進めていきましょう。
途中、住居を記入する欄があったような気がしますが(うろ覚え)、応募当時寮がまだ正式に決まっていなかったので、この時は大学の住所で大丈夫だったような。
応募の最後にApplication Feeと呼ばれる申請料を払えば完了です。金額は執筆現在で4900NOK(¥6万強!タカスンギ)です。
応募を終えたら管理局からCover Letterなるものが送られてくるので、保管必須。
僕の場合5月末に進めました。参考までに。(コレは割りかしギリギリ説)
B. VFS申請センターでの滞在許可申請
以前は在日ノルウェー大使館で取り扱ってたみたいですが、アジアの分は在北京ノルウェー大使館で一括して審査するようになった為か、僕の時はVFSノルウェービザ申請センターと呼ばれる場所で申請する必要がありました。東京にしかありませんが、関西など他の地域でもわざわざ出向く必要があります。大変だるい。
まずはAで述べた登録を終えてあとすぐに訪問をVFSのサイトにて予約する必要があります。
公式サイト↓
https://www.vfsglobal.com/Norway/Japan/Japanese/index.html
予約を終えたら、以下の書類を用意してセンターへGO
1. Cover letter
サインする場所があるので済ませておきましょう。
2. パスポート原本&コピー(カラーが望ましい)
見開きのみならず、入国スタンプの押されたページや最後の連絡事項など、使用された全て
のページのコピーが必要となります。又、申請時にパスポート原本も在北京大使館に提出する必要があり、戻ってくるのは早くても申請後2週間以内となります。あまりに遅い場合は催促しましょう。
3. パスポートサイズの写真(白背景)
僕の時は京都駅の写真屋で撮ってもらいました。場所を自力で探すよりは楽でしょう。
4. 入学許可証(Admission Letter)
5. 資金証明
ノルウェー生活に最低限必要な資金(年間150万円ほどとしています。)の証明が求められます。年間80万円のJASSO奨学金(JASSO受給予定証明書というものを提出しました。留学掛に頼めばもらえます)だけじゃ不安だったので、親の口座の英文証明も共に用意しました。
場合によってはノルウェーの口座にSiO経由で入金する必要もありますが、交換留学なら不要です。
6. UDIチェックリスト
7. センター申請手数料
Aのオンライン登録とは別に在北京大使館に送るための送料やセンターで申請するにあたっての手数料で合計約1万3千円ぐらい吸われます。キビシイキビシイ
(8. 寮の契約書)
住居証明として提出しておくのも良いかもしれません。僕は提出しませんでしたが、特に問題ありませんでした。
C. 現地での登録
6月末までにセンターで申請すればあとは8月にノルウェー現地の警察署に行けばすぐに滞在許可が降ります。警察署も予約がいるのでUDIのサイトから早めに済ませましょう。到着1週間以内が望ましいです。が、僕の時はオスロ到着から3週間ほどに訪れました。コレで特に問題ありませんでしたが、長引くだけシェンゲン圏の無査証要件滞在期間がそれだけ短くなるので、早めに済ませるに越したことはありません。
警察署に出向くとノルウェーでの住所や現在使ってるsimの電話番号などが聞かれ、指紋や滞在許可カード用の写真撮影などが行われます。英語で大丈夫です。
終えたら1,2日後に自宅ポストに滞在許可カードが投函されます。
尚、滞在許可証取得後はノルウェー以外のシェンゲン加盟国(詳しくはWikiなどで。ノルウェー含めて26カ国)に最初の入国日から180日以内に90日間滞在できます。
まあ実際は出入国審査ないし何も問題なければ実質無制限な気もしますがね..... ハハ
5. 航空券予約(6月中)
オープンチケットと呼ばれる、出国日を後で変更できるタイプを購入するのが一般的です。
ただし、僕の時は6月頭に探し始めても治安情勢の不安定なイスタンブール経由のターキッシュエアラインしかまともなお値段のがなかったので、結局ヘルシンキ経由のフィンエアーで通常の往復券を買いました。確か20万円ちょいだった気がします。もっと早めに探してればオープンで買えたかもしれません。
オスロ大学のプログラム開始日が8月12日だったので日本出国日・ノルウェー到着日を8月1日にしましたが、他の留学生の話を聞くと少し早すぎたみたいです(他の人は8月の6,7あたりも多かったです)。
6. 海外留学用保険加入(7月上旬)
通常の旅行保険と異なり、長期滞在となるので救援費・治療費無制限のタイプへの加入が求められます。僕はAIG損保の留学向けの保険に加入しました。加入費用は大体20万円ほどだった気がします。
渡航の1ヶ月前までには済ませると良いです。加入を終えたら証書を留学掛に提出しなければなりません。
7. 海外生活に向けての口座の準備など
僕の場合、キャッシュパスポートと呼ばれる、予め日本で入金しといた外貨を簡単に現地でおろせるサービスを利用しています。Mastercardのデビットとしても使えます。又、親から送金してもらうことも可能なのは大変便利です(2020年3月1日現在、登録本人名義でしか入金できなくなったので要注意)
キャッシュパスポートを利用する際はマイアカウントの登録・及び初回入金を予め日本で済ませる必要があります。
又、留学以前までゆうちょしか口座を持っていなくて心配だったので、新たに三菱UFJの口座を開設し、UFJのVISAデビット&Mastercardのクレジットカードを交付してもらいました。三菱UFJはオンラインで口座を管理できるので、特にすぐに引き落とされるデビットカードは大変便利です。
どちらのケースもカードの発行に1週間2週間はかかるので、早めに済ませておきましょう
僕は7月中に進めてたせいでまあまあ危なかったです...
尚、ライフカードなるものも大変便利みたいです。
ノルウェーは何かとカード払いが主流なので、カードを多めに持っておくと安心です。
8. その他(7月中)
海外保険加入後に、渡航2週間前にSTEP2登録を行いましょう。(6月頭に大学からメールがきます) 日本アイラックという保険の加入もそこで行います。
渡航IDを忘れてしまっていたら留学掛にメールを飛ばして聞きましょう。
又、在留届を渡航してからなるべく早めに出しましょう。オンラインで提出可能です。
終わりに
渡航直前のみならず、渡航直後の情報まで載せたのでかなりの情報量になってしまいましたがご了承m(_ _)m
何かとお金が詐欺と疑うレベルでぶっ飛びますが、語学や自分の好きなことの勉強、はたまた趣味などに時間を使えるようにするためにもスムーズにサクサク進めましょう。
(冒頭でも述べたとおり)ノルウェー限定の情報も多く含まれていますが、ノルウェー以外に留学予定の人(特に同じスカンジナビア圏)の参考にもなれば幸いです。
また次回。いつになるか分かりませんが。
Ha det bra.
DoNA-Emon
こ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
っ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
↓ ち ↓ ↓ ↓ ↓
↓ ↓ も ↓ ↓ ↓
↓ ↓ ↓ よ ↓ ↓
↓ ↓ ↓ ↓ ろ ↓
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旅垢:@iPanobi_777