交換留学準備記①~学内応募・奨学金編~

FFの皆さんこんにちは。8月からオスロ大学に10カ月ほど留学に赴く予定のDoNA-Emonです。出発まで気が付いたら2週間ぐらいになってて精神的な焦りが中々でございます。

 

さて、もうじき2020年度出発分の交換留学2次募集が近くなってるのと、準備がまあまあ片付いたので、ここいらで学内応募から出発前の手続きとか奨学金についてつづっていきます。(年々交換留学の学内応募がキビくなってるのでね...ツライカナシイ)

テキトーにでも参考になれば幸い也

 

京大留学公式HP→http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education-campus/student_3/types/exchange/new.html/view

 

<初めに>

留学するときは、なにかしらの、語学力だけにとどまらない目的を抱くことが重要です。

私の場合は、将来的に海外(特に先進国)の博士課程への進学、あるいは企業で働くうえで海外も股にかけることを視野に入れています。その前積みとして、海外(今回は北欧)での研究や生活の実情を日本と比較して知るという目的があります。(これでも漠然としすぎてる気もしますが笑笑)

しかし、海外留学を経験してみたい意思がほんの少しでもあれば、後先の苦労なんて気にせずぜひ応募してみましょう。かつて中南米で暮らしていた私自身の経験上、長期的な海外経験は必ず後の人生に影響します。海外経験は早くて損は全くないので、是非。(特に1,2回生)

 

①  締切り

大学全体で締切りが設けられてますが(10月末)、学部の締め切りまでに書類を揃えて出す必要があります。例えば、私の居る理学部は、10月半ばが締切りです(が、書類不備があっても、理学部の事務の方々は寛大なので10月末までならなんとかなります笑笑 が、締め切りは極力守りましょう)

主な提出書類は以下の通りです。

・語学スコア(コピーで大丈夫です。←現在は原本でないといけないそうです(2019/9/1追記)。)

・参加申込書(オンライン申請時にダウンロード)

・教官推薦状1通以上

・学業成績証明書(2020年度出発分の2次募集の場合、入学当初から2019前期の分まで)

・志望動機書(学部事務から様式をもらうか京大の交換留学HPから直接ダウンロード)

・チェックシート(同上)

他の学部のことまではわからないので、各自調べてくださいまし。

 

② 語学要件

留学に使える語学試験はTOEFL ibtIELTSの2つになります。1回生のときに強制で受けさせられるTOEFL ITPは使えません。悪しからず。

スコアについてですが、最低でも、IELTS5.5以上、またはTOEFL ibt 68以上はとっておきましょう。殆どの大学はそれ以上の要件を設定しており、応募のためにはそのスコアを最低限有している必要があります。要件を設定していない場合や、B2,C1とCEFRを設定している場合も同様。今までの8割ルールなどはもう存在しません。悲しき。

上記の最低スコアを満たしている場合は、大学の要件に達していなくても、条件付推薦という形で応募が通ることがあります。その場合は、ノミネーション(2月1日ぐらい)までには条件を満たした語学スコアを出しましょう(といっても、多少満たない分にはなんとか通る場合もあるようです)。

 

IELTSとTOEFL ibtどっちにしようか悩んでる人は、とりあえずIELTSの受験をお勧めします。TOEFL ibtが主流の北米でもIELTSは使えますが、欧州ではTOEFL ibtが使えないことが結構あるからです。(英国に至ってはIELTSのスコアがないとビザが取れないのだとか)

IELTSの申し込みの際は、英検協会ではなく、jsafという組織のサイトから申し込むと諸々特典が付くのでオススメです。

IELTSは受験日から2週間ほどでスコアが届きますので、学内応募の締め切りに遅れないよう、早めの受験を。

(ちなみに、私がIELTSを受験した際はスコアが5.0しか取れていなかったため、最低要件を5.0にしてあるオスロ大学しか応募できませんでした(泣) ほんとに応募通ってよかったです......)

 

受験料は¥25,000ほどぶっ飛びますが、こういった失敗を犯さないためにも、そんな出費もぐっとこらえて語学の準備は綿密にしましょう。

 

③ 大学決め

何をもって決めるか、ということで色々悩むとは思います。自分の学びたい専攻分野の強さで選ぶのも、単に国や地域で選ぶのもいいと思います。

私の場合は、英語圏にさほどこだわりがなかったので、非英語圏の中でも英語が比較的通用しやすいドイツや北欧諸国を重点的に視野に入れました。その中で、ノルウェーは(上記の失敗はさておいて)非英語圏の中でも英語の浸透度がばっっっつぐんに高いうえに、自分の専攻に含まれる生態学が比較的強いので、留学先としては結果的に優れていました。なにより、世界トップレベルで国民の幸福度が高いので、人生について考える場としても良い国でもある(はず)

分野の強さを調べる指標としては、US Newsのランキングは非常に参考になります。(以下URL)

https://www.usnews.com/education/best-global-universities/rankings

 

大学の学内応募での競争率ですが、英語圏と非英語圏ではメッキリ差があるみたいで、米国や英国、カナダの英語圏やオーストラリアなどは中々苛烈らしいです。(カナダのマギル大は授業言語英語のくせに所在地モントリオールがフランス語圏ゆえか競争率低め。覚えとくといいゾ)

そして、2次募集故か、1次募集では協定校一覧に載ってたものがなくなってたりするので、応募時に注意が必要です。(例えば、私の応募時は英国のエディンバラ大やドイツのミュンヘン大、カナダのトロント大などが消失しておりました。無念也)

 

④ オンライン申請

大学が決まったら、自分の学部の教務にメールでオンライン申請に必要なID諸々と、志望動機書とチェックシートの様式を請求しましょう。

オンライン申請時の注意点ですが、顔写真は撮影機で撮ったもののスキャンはNGであります。一方で携帯で撮影したものは使えます。

私のときは、

1. 壁が白いところを探す(理学部の場合、理6がおすすめ)

2. 証明写真用のアプリを使って撮影

3. PCに撮影データ送り込み

4. 編集

 

これが面倒なら、写真屋に行くのも手ですかね。

 

⑤ 推薦状

3回生以下の人は自分のクラス担任に頼むのが無難です。締切りギリギリにはならないように、夏休み中には確保しておきましょう。1通あれば十分です。

また、オンライン申請終了後の申込書には指導教員のサインも必要なので、そちらも済ませておきましょう。

 

⑥ 学業成績証明書

印刷方法は割愛。

求められるGPAですが、競争がさほど激しくない非英語圏なら基本気にしなくて大丈夫です。私の場合、応募時の累計GPAは2.8ほどでしたが、累計GPA1台いってるかいってないかぐらいの某知り合いでもスイスへの応募が通ってるので過敏になる必要はないです。

逆に、競争の激しい英語圏ではGPA3台後半でも普通に落ちたりするので、その場合はGPAをきちんと確保しましょう。ただし、もしGPAが低くてもあきらめてはいけません。

 

⑦ 志望動機書・チェックシートについては割愛

 

⑧ 結果など

応募の結果発表は12月の頭です。もし応募全落ちしても枠が余ってる大学は必ずあるので、国にこだわらないのであれば諦めずに事務へ殴り込みましょう。とどのつまり、留学自体はほぼ確実にできるということです。

推薦が決まったら、京大の交換留学掛から連絡が来るので、メールの確認を怠らずに。

 

⑨ 留年について

私の場合、交換留学に当たって1年卒業を遅らせます。これは理学部は卒業研究が必修になってることが主な理由です。

他の学部でも、卒業単位や研究など、あるいは経済的な理由で留学留年を気にすることも多いかと思います。研究にどこまで遅れてもいいのかは研究室にもよりますので、親御さんや研究室、事務と相談を重ねとくといいです。私は、4回生時の留学前にラフにでも計画を決めておいて、留学から帰った後に本格的に研究を始めるという形をとってます。また、すでに浪人している人でも諦めずに相談しとくと良いです。

ただし、単位については単位互換制度が存在するので、利用するとよいです。(GPAには加味されないが、単位数には加算される。つまり申請得)

 

⑩ 奨学金

留学向けの奨学金は多種多様です。8月から募集している民間財団の奨学金もあるので、ひとまず応募してみましょう。

私の一押しは以下の通り。

・イノアック(¥10万/月)

・フクシマグローバル財団(¥10万/月)

業務スーパー(¥15万/月)

情報は京大の公式HP載ってたり、KULASISの学部のお知らせに載ってたりします。常々チェックを。(トビタテは併願不可なのと年収上限の都合で応募しませんでした)

 

 

 

とか言っといてなんですが、私は民間のは全て落ちてしまいました。大してパワーも面接の説得力もないのでね...

そんな迷える子羊でもチャンスはあります。留学出発前の5月ほどにJASSOの協定派遣向けの給付型奨学金(貸与なわけがない)の案内が来ます。親の源泉徴収票や実家の住民票などが必要ですが、面接もないうえ、高確率で通ります。また、年収上限を超えてても申請が通ることもあります(私は年収上限を普通に超えてましたが、留年による負担とノルウェー特有の物価高を理由にゴリ押しました笑笑)。月8万と若干弱い部分もありますが、それでもZEROよりは断然マシです。

 

他にも、京大から直接出る助成金も存在します。本来は奨学金を何も受けない人向けですが、仮に何かしらの奨学金の受給が決まっていても、この助成金の受給額を下回っていれば、その差額分の受給を申請できるみたいです。(今年の北米・欧州の場合、月13万。私も申請しておけばよかった......バカタレ......)

 

<最後に>

(ここまでで3000字オーバーの超超長文になってしまいました。申し訳なき)

長々と学内応募や奨学金について述べて大変そうに見えるかもしれませんが、留学はそんなことを覆すほどの人生経験になると信じています。

何度も言いますが、海外を少しでも、ほんの1ピコメートルでも考えてる場合はぜひトライしましょう!! 変に挑戦しないままでいると後悔することになりかねません。

語学スコアやらGPAが不足気味でも諦めないことが大事です。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

学内応募通過後の話はまたいずれ。

 

 

 

Twitterで発信活動続けているのでよろしくm(_ _)m

IDはこちら → @Macnobi_666(本垢), @iPanobi_777(旅垢)