DoNAジャーニー総集編 II 〜2019北欧・バルト三国編〜
ヘイコンニチハ。この度京大理生の動物学専攻に合格しましたDoNA-Emonです。
院試に関するブログはまた後ほどウプします。悪しからず。
今日は少しでも旅行欲を発散するため、留学先だったノルウェー含む去年訪れた北欧・バルト三国に関する記録諸々を綴ろうと思います。(一部2020年のものも含む)
評価項目は総集編Iのブログ参照。↓↓↓
DoNAジャーニー総集編 I 〜2019-2020年越し欧州+α編〜 - Macnobi666’s blog
*情報は訪問当時のものです。年々新しくなるので注意。
- 0. ノルウェー Norway 🇳🇴
- 1. デンマーク Denmark 🇩🇰
- 2. スウェーデン Sweden 🇸🇪
- 3. フィンランド Finland 🇫🇮
- 4. エストニア Estonia 🇪🇪
- 5. ラトビア Latvia 🇱🇻
- 6. リトアニア Lithuania 🇱🇹
- 最終総括
0. ノルウェー Norway 🇳🇴
滞在期間・場所:
2019/08/01~2020/06/13の大半(オスロ)、2019/08/17~19(ベルゲン)、2020/02/15~17(トロムソ)
公用語:ノルウェー語(ブークモール、ニーノシュク)、他 通貨:ノルウェー・クローネ(NOK)
治安:B (オスロ), A (ベルゲン、トロムソ)
オスロは首都というのもあって、デモが時に起きるのが玉に瑕。逆に、地方は平和。
観光ネタ:B
しかし、他の北欧にはないフィヨルドは外せない。
トロムソだと、世界最北のセブンイレブンはあるし、運が良ければオーロラにもありつける。
ん? オーロラ観測失敗しただって???
物価:F
クソの極み。ペットボトルの水が1本最低でも200円するってバグですか?
食事:B
エスプレッソ類は充実している。シナモンパンもいい線いってる。
ノルウェーサーモンの寿司のクオリティは日本でもなかなか味わえないが、如何せん高すぎる
現地人:A
個人差はやや大きいが、基本的に親切。お国柄か、心の広さは世界屈指レベル。
英語はもはやネイティブと間違えるレベルで通じる。癖も大してない。
利便性:A
1時間で400円近くというバカみたいな値をはるが、トラムやメトロがよく整備されている。バス停の間隔がだいぶ細かいのは高福祉社会の証明。ただし、日本と異なり、公共交通機関は信用乗車方式で改札などはないので、ICカードの有効化を忘れずに。
北欧ならではのカード社会で、現金が必要なのはせいぜいトロムソなど地方のバスの運賃ぐらい。
ネット:A
カフェなど至るところにWi-Fiが整備されており、ネットは困らない。
ノルウェーでsimを買う機会があったら、MyCallという物がオススメ。他より安く済むばかりか、他のEU圏でsimを交換することなく使えたりもする優れ物。
天候:D(オスロ、ベルゲン), E(トロムソ)
オスロはノルウェーの中では比較的穏やかだが、寒いものは寒い。ベルゲンはそこまで寒いわけではないが、風が強い上、天気が崩れ易い。
トロムソは北極圏だけあって寒さは一級品。日照時間は冬至から2ヶ月ほどの2月でたったの6,7時間はもはや狂気。
水質:A
物価が酷すぎるので節約しないとジリ貧
総括
高福祉・高負担国家の要素がオンパレードで、(寒いこともあって)観光は地獄だが、実際に住んでみると住みやすさはかなりのもの。EU非加盟ながらも、北海油田で取れた石油の運用が非常に巧みだったり、コロナ対策では無駄の少なさが見受けられたりと、何かと賢さを感じられるのもイイ。
とはいえ、寒くて人口が少ないがゆえの刺激の少なさも時々感じたし、日本がどんだけ刺激に事欠かなくて楽しい所のかも改めて実感した。
10ヶ月間!!!! クソお世話になりました!!!!!!
1. デンマーク Denmark 🇩🇰
滞在期間:2019/10/08~10 滞在場所:コペンハーゲン(首都)
公用語:デンマーク語 通貨:デンマーク ・クローネ(DEK)
治安:A
観光客のばあさんたちがスーツケースを無造作にほったらかしにしてたり子供の一人歩きが散見されたりなど、基本的には問題ない。ただし、中央駅あたりはやや怪しく、中央駅の南側も危ない雰囲気ではある(なんでも夜はギャング抗争が勃発してるとか)。
観光ネタ:C
おとぎの街並み参拝が基本。世界三大がっかりの一角である人魚姫像はやはり小さい。LEGOやFlying Tigerの総本山なだけあって、玩具や雑貨は粋。
ちょいと冒険したい人はマ○ファナが盛んなクリスチャニアは楽しいかもしれない。
物価:E
例に漏れず北欧暴力。許されない。
ノルウェーよりはマシ。
食事:C
特徴なし。コーヒーのエスプレッソ類は豊富。
現地人:A
北欧の中では親切でフレンドリーな方。移民も大体穏やか。ただし、差別がましいク○もいる。 英語は準ネイティブレベルで通じる。
利便性:A
メトロやバスは問題なく使える。
自転車大国でもあるので、自転車で回るのも良いと思われ。
カード社会なので、現金はほぼ不要。
ネット:A
先進国の一角に恥じず、広く普及している。
天候:B
寒い方ではあるけど、他の北欧よりは南にあるので比較的快適。
水質:A
水道水は問題なく飲める。物価が高いので節約節約。
自転車環境:S
前述の通り自転車大国なので、自転車専用道路が至るところに整備されている。
横断歩道で信号待ちしているときにくれぐれも自転車道に立たないように。
総括
レゴなどのネタはあれども、物価は高いし観光に乏しい印象。
福祉はしっかりしているので、住み始めてから真価を発揮する国とは感じた。
今度は貴重な海外領土であるフェロー諸島やグリーンランドを訪れてみたいもの。
2. スウェーデン Sweden 🇸🇪
滞在期間:2019/10/10~12 滞在場所:ストックホルム(首都)
公用語:スウェーデン語 通貨:スウェーデン・クローナ(SEK)
治安:C
夜間歩く分には特に危険は感じなかったが、性暴力被害は多発してるし、爆破事件も頻発しているので油断できない。移民政策の失敗が結構目に見える。メトロのホームで移民キッズがポリ公に連行されてるのを目撃した時は背筋が凍りましたね。
観光ネタ:C
豊富とは言いづらい。でっっかいお船が展示されているヴァーサ号博物館や、ノーベル賞ゆかりのコンサートホール、旧市街のガムラスタンあたりが定番。
物価:D
北欧だけに高いと言えば高いが、他の北欧よりは控えめ。
食事:B
名物であるミートボールは割と筋は良い。
北欧コーヒーチェーンのEspresso House の総本山だけあって、コーヒーは困らない。
現地人:C
やけにハイプライドな印象が強い。接客態度は普通。移民は......
英語は準ネイティブレベルだが、やや癖はあるかも。
利便性:S
カード・電子決済社会の王様。
コインロッカーならぬカードロッカーはとち狂ってる。
なんでも現地の人たちは指の皮膚の中にICチップを埋め込んでるんだとか。やはりとち狂ってる。現金はゴミ同然。
ちなみに、治安が悪い証拠か、メトロの駅には北欧としては珍しい改札がある。
ネット:A
北欧なので。
天候:C
寒いっす。暖流の恩恵もなし。
水質:A
水道水には問題ない。節約すべし。
総括
爆破事件が頻発していたりこともあり、ビビりながら突撃した国。最初に予約した宿のチェックインの時間を間違えて夜彷徨ったりなど初めは散々だったが、新しい宿の部屋でたまたま日本人バックパッカーと出会って楽しい話を聞けたので結局はオーライ。
川が多くて爽やかだったし、思ったより観光に困らなかったし、なんだかんだ思い出は深い。
3. フィンランド Finland 🇫🇮
滞在期間:2019/10/13~14 滞在場所:ヘルシンキ(首都)
公用語:フィンランド語、スウェーデン語 通貨:ユーロ(EURO)
治安:S
ビッッックリするほど雰囲気が穏やか。夜歩いても全くと言って良いほど危険を感じない。
治安が悪くなりがちな中央駅も問題なし
観光ネタ:C
ヘルシンキの見所はロシア帝国時代を思わせるロシア風の建築や市場ぐらい。ムーミンカフェも面白い。
地方に行けばサンタクロースに会いに行けたり、ピクニックだったり楽しめる。
サウナも面白いかも
物価:D
物価はやはり高いが、ゆうてそんなでもないかもしれない。
食事:C
特徴なし。ヨーロッパでは一番メシマズらしいが真偽はわからん。
HESBURGERという独自のバーガーチェーンがあるので、困ったら頼ろう
コーヒー頼むと毎回チョコが付いてくる謎サービスは必見。
現地人:A
メチャンコ優しくて穏やか。国民性上だいぶシャイだけど日本人にとってはむしろ馴染み易い。 英語は基本的に通じるが、他の北欧に比べるとやや微妙。移民も特に問題ない。
利便性:A
メトロやトラムがよく整備されている。カードは問題なく使えるが、現金も中央駅地下のロッカーや市場では必要になってくる。
ネット:A
問題なし。北欧だもん。
天候:D
風が強く、ただでさえ緯度が高くて寒いのにさらなるダメ押しがかかる。
水質:S
非の打ち所がない。ボトル買うのは頭悪いまである
総括
地政学的な立地はかなり悪いながらも、評判通り治安が素晴らしく、落ち着いて過ごせる良国。ロシアやスウェーデンの支配に遭いながらも、言語や文化・習慣など国としてのオリジナリティを現代でも保持できているのは見習うべきことも多いのではなかろうか。
土足習慣がある珍しい国であり、日本からも直行便がよく通ってるので、初海外で行くのも良いだろう。
4. エストニア Estonia 🇪🇪
滞在期間:2019/11/07~09 滞在場所:タリン(首都)
治安:S
夜歩いていても全くと言って良いほど不安がない。
(車の運転は若干荒いけど)
観光ネタ:D
電子国家としては有名だけど、有名スポットは特にない。
城郭都市の名残のある旧市街をぶらつくのが基本。
物価:A
欧州の中でも相当安い部類。治安の良さと物価の高さは基本的に比例するのに、こんなあからさまな反例もあるもんですねぇ
フィンランド人がわざわざ物を買いに足を運んでくるのも納得
食事:C
特になし。前述のHESBURGERで凌ごう
現地人:A
人間性は至って穏やか。フィンランド人に似てだいぶシャイだけど仕事は真面目にやるので問題は感じない。ただし、これまでとは打って変わって英語は最低限+αほどしか通じない。
ちなみに、バルト三国は全体的に移民が少ないためか、治安が荒れ辛い。
利便性:B
カードの通用率は問題なし。観光時は諸所の博物館やスポットが一定期間入場料がタダになったり、タリン市内のバスやトラムが乗り放題になったりするタリンカードを利用するのも手。
ネット:A
きちんと整備されいる。モバイル回線も問題なし。
天候:C
やはり寒い。なんだかんだ言っても北国。
水質:B
飲んでも良いかもしれないけど、物価が低いのでペットボトル買ったほうが無難。
総括
ソ連から独立してまだ3,40年しか経ってないにもかかわらず、Skypeを生み出しては電子国家として名が知られるようになったオモシロイ国。アプリで色々管理してるあたり、対ロシアの最前線でサイバー対策はってんだなぁとしみじみ思ってしまったり。
日本人には馴染みがない地域ではあるけど、バルト三国は地政学的にもなかなか厳しかった国々なので、是非とも足を運んでもらいたい。
5. ラトビア Latvia 🇱🇻
滞在期間:2019/11/09~11 滞在場所:リガ(首都)
治安:C
極端に悪いことはないんだけど、詐欺目的の輩がウロついてたりマリ○ァナの匂いが漂ったりとなかなか油断ができない。
流石にリアルファイト間近に見るとは思わないじゃん
観光ネタ:D
旧市街一択。後はロシア帝国時代第三都市の面影のある市場ぐらいですかね。
やたらと多いネコさんたちがもはや主役なのでは
物価:A
エストニア同様、かなり安い。
ヨーロッパの良心。
食事:C
特記点なし。
現地人:D
かなり冷ややかな性格。接客態度はだいぶ悪い方。
この辺から英語があまり通じなくなる。
利便性:C
カードの通用率は存外高い。が、市内交通は使いづらい。
国際バスステーションから旧市街まで行くのに治安の悪い地下道を通らにゃいかんのがネック
ネット:A
モバイル回線もWi-Fiもよく整備されている
天候:C
普通に寒い。
水質:C
物価が欧州の中でも安いので、ボトルの方が安心。
総括
ウラル語派の言語を公用語とする北隣のエストニアとは打って変わって、言語や街並み・宗教、人間などで良くも悪くもバルトとしての色の強さが散見された国。とはいえ、少なからず高い国民の生活水準を見てると、旧ソ連・ロシアとの縁を切ってEUにつくことのある意味残酷な現実を実感してしまった。
ロシア周辺の情勢が蠢く昨今で今後どうなるか見ものかもしれない。
6. リトアニア Lithuania 🇱🇹
滞在期間:2019/11/11~13 滞在場所:シャウレイ、ヴィリニュス(首都)
治安:B
EU圏内殺人発生率トップと言われてる割には、思いの外雰囲気は穏やか。
とはいえ油断はできない
観光ネタ:B
バルト三国の中では珍しく地方にも見所が存在する。
シャウレイという街からバスで20分程にある十字架の丘はあまりにもパワフルかつシュール。尚、首都のヴィリニュスは基本的に街並み拝観がメインだけど、KGB博物館は怖面白いと評判。定休日だったので行けなかったが
また、カウナスという街には大戦期ユダヤ人に命のビザを大量発行した外交官として有名な杉原千畝の記念館が建てられている。
物価:A
他のバルト三国よりも若干安く感じるかもしれない。
ただでさえ安い鉄道の運賃に学割50%効くのは笑い草
食事:C
困ったらHESBURGERへGO
現地人:B
思いの外穏やか。ただし、英語は若者にしか通じない。
利便性:C
シャウレイ→十字架の丘のバスは本数が少なく、かつ現金支払いのみで使いづらい。
ヴィリニュス中央駅から旧市街までは距離があるが、市内の交通はあんまし使い物にならず不便。しかしながら、都市間は鉄道が移動可。学割を効かせれば運賃はビックリするほど安くなる。
ネット:A
モバイル回線も4Gはキチンと通る。Wi-Fiも問題なし。
天候:B
寒いといえば寒いけど、他のバルト三国よりは南に位置するためかやや快適
水質:C
他のバルト三国と一緒。ボトルが安牌
総括
最近はベラルーシから脱出した反体制派の主導者を匿ってることで注目された国。ラトビア同様、EUに加盟したことで経済成長を成し遂げた背景をよく感じたが、情勢が何かと荒れかねないこれからはどうなることか。
最終総括
ノルウェー・デンマーク・スウェーデンの三国(いわゆるスカンジナビア圏)は、寒いながらも、現代では裕福な高福祉国家として逞しくかつ賢く生きる姿には惚れ込んでしまった。移民政策で一部やらかしてるのは内緒。 一方、フィンランド・バルト三国は、緩衝地帯という地政学的には悪い立地条件が災いしてロシアなどからの侵略の歴史に喘ぎながらも、大戦後ないしソ連崩壊後には経済成長を遂げて豊かになった姿を目の当たりにして、歴史って多様なんだなと実感した。
それにしても、ヨーロッパにとってWWIIやソ連崩壊の影響はつくづく切り離せないものですなぁ
これからも不定期ではありますが、ブログをアップしていくので、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
DoNA-Emon
Twitter: @Macnobi_666, @iPanobi_777(旅垢)