交換留学準備記③〜学内応募通過後・後編&渡航直後編〜
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DoNA-Emonです。普段の授業のみならず、卒研復帰や院試が近づいて、秋学期よりは勉強に追われる日々が続いております。コ○ナウイルスがこのヨーロッパでもイタリアを中心に何かと騒ぎになっておりますが、ノルウェーでは特にこれといってパニックになっておらず、相変わらず平和でございます。寒いし雪降るけど。
さて今回は、日本の春休み期間が半ばに差し掛かってることもあって、以前挙げた交換留学の準備に関する記録を春休み明け〜出発直前・渡航直後まで、経験踏まえつつ綴ろうかと思います。手続きを進めた大体の時期も合わせて記しておきます。
前回と違ってノルウェーの場合のみとなるところもありますが、他国留学予定の方やこれから留学を考えてる方でも参考になれば幸いです。
- 1. 派遣先大学出願(4月上旬)
- 2. JASSO奨学金・留学助成金(4月上旬~7月下旬~)
- 3. 住居(SiO)(5月上旬~8月初頭)
- 4. 滞在許可申請(5月中旬~6月下旬~8月中旬)
- 5. 航空券予約(6月中)
- 6. 海外留学用保険加入(7月上旬)
- 7. 海外生活に向けての口座の準備など
- 8. その他(7月中)
- 終わりに
1. 派遣先大学出願(4月上旬)
オスロ大学の場合、書類を全てオンラインで提出します。必要書類は以下の通り。
・語学試験スコア証明書
・英文成績証明書
・パスポートのスキャン
・志望動機書
(1ページ以内。多少テキトーでもよし)
オンラインで提出・出願を終えたら今度はオンライン出願の控えと上記書類一式を紙媒体で直接かメールで京大教育推進・学生支援部国際教育交流課 留学掛(以下、留学掛)に提出する必要があります。締め切りは4月中旬でした。
又、このタイミングで秋学期の履修授業もあらかた決められるのでこの内にある程度目星をつけておきましょう。
出願が通りましたら、5月上旬に入学許可証(Letter of Admission)という超重要書類がオスロ大学より直接メールで送られます。後述の滞在許可の申請や派遣先での入国審査に必要になりますので、保管を徹底させましょう。
2. JASSO奨学金・留学助成金(4月上旬~7月下旬~)
春休みまでに民間の奨学金がどこも通らなかった人はいることもあるかと思います。以前も言った通り、僕もそんな一人でした。しかし、まだまだチャンスはあります。まず一つ目がJASSO海外派遣留学向けの給付型奨学金(以下JASSO奨学金)です。国毎によって金額は変わりますが、ノルウェーの場合だと甲地域と指定されていて月額8万円となります。ノルウェーの物価を考えると貧弱ですが、ないよりは良し。
そしてこの奨学金は、
年収上限(第2種)を少し超えてるぐらいならなんと応募できてしまいます。
僕もこのおかげでなんとか受給することができました。
A. 応募方法・書類
さて、具体的な応募時期と方法ですが、4月上旬に留学掛からJASSO奨学金の希望調査メールが送られてくるので、希望するならまずはその旨を返信しましょう。そうしたら具体的な書類ファイルなどが送られてくるのでそれらを紙媒体で提出します。期限は僕の時は4/19でした。結構時間がないので、以下に記す書類の中で準備できるものは春休み中に用意しておくことを強くお勧めします。
具体的な書類
・申請書(応募案内メールに添付)
・家計基準に係る家族状況確認票(同上)
・成績証明書(前年度要記載。提出直前に用意する方がよし)
・住民票(家族構成員全て、マイナンバー・本籍地記載なし)
・収入証明書
給与収入 → 源泉徴収票
それ以外 → 確定申告書
ちなみに親の片方が専業主婦(主夫)などでもう片方の扶養に入っている場合などは非課税証明書も求められます。
大事なことなので強調しときますが、家族全員分の住民票と収入証明は春休み中に用意しておくと提出直前に慌てずに済みます(応募案内メールから提出まで10日しかないのになんという鬼畜仕様)。僕の場合、提出直前に親がたまたま出張で関西に来るタイミングがあったのでそこで家族全員分の住民票と収入証明を受け取りました。
結果通知(仮採択的な感じ)は5月中下旬(21日あたり)になります。
が、僕の場合実家の年収が基準を超えていたため、提出してからも追加書類(理由書)が求められました。ノルウェーの物価がとりわけ世界でも高いこと(具体的な数値込み)や親の年齢上今後収入が下がる恐れがあること、留年ゆえに京大に授業料を納める必要があることなどをひとまず記載して提出しました。(余談ですが、提出後留学掛からは「よく書けてる」とお褒めの言葉を預かりました。やったぜ)
B. 必要情報提供
5月半ばに連絡がきたら、今度は奨学金受給にあたって必要な情報を事務に連絡します。
6月半ば(19日ごろ)まで
・プログラム期間(年月日まで。終了日はだいたいでOKだが、出発日・帰国日ではない)
・派遣先の所在都市名
・派遣先大学名
・派遣先での所属学部
・派遣先大学と所属学部の証明(入学許可証など)
7月半ば(19日ごろ)まで
・銀行口座情報(添付書類に記載)
(ゆうちょの場合)
・通帳の見開きのスキャン
以上を終えたら、8月プログラム開始の場合7月下旬に渡航中にやることの連絡が来るのでよく目を通しておきましょう。にしてもギリギリス極まりなさすぎはしないっすかねえ......
C. 渡航直後にやることなど
7月下旬に書類が添付されたメールが来るので適宜ダウンロードするなりしましょう。
書類は以下の通り。
1. 本人による在籍確認書(毎月ごと)
初月はプログラム開始日当日に、2ヶ月目以降は1日~5日までに留学掛にメールで送る必要があります。形式はExcelファイルでもPDFでも写真で構いません。が、在籍確認書に記載する提出日とメール送信日は揃える必要があります。日本との時差もあるので十分注意しましょう。
2. 派遣先大学による在籍確認書(2回目の本人在籍確認までに)
こちらは派遣先大学の留学生用の事務などで直接サインをもらう必要があります。留学先で印刷するのも良いですが、手惑いやすいこともあるので予め日本でファイルを印刷しておくと安心です。
提出は早くてもプログラム開始日の後で行う必要があります。
3. 留学前・留学後報告書
留学後は流石に良いとして、留学前の部分は埋めておきましょう。
これらを怠ると奨学金が入らないというなかなか目も当てられない事態となりますので要注意
D. 渡航費助成について
6月の頭に渡航直前の注意事項のメールが送られますが、そこに渡航費助成についての記載があります。年によって金額がかなり変わりますが、他に奨学金を受給する予定がない場合、又は奨学金受給額が助成金額を超えない場合であれば応募できます。僕の時は、ヨーロッパが月13万円だったので応募しておけば良かったと後悔してはいます(JASSOの年収上限超えていたので今思えば正直グレー)
3. 住居(SiO)(5月上旬~8月初頭)
*ここから先はノルウェー留学に特化した内容となります!悪しからず
A. 応募
ノルウェー留学にて寮を申請する場合、SiOという会社(日本の大学でいう生協)のサイトを通して応募します。
公式HP⇩
寮の応募ページに進むと、まず一人なのかカップルor家族なのか問われるので、それに見合った選択をして下さい。交換留学生なら一人(シングル)になることと思います。
そうしますと、student village, もしくはstudent houseの所在場所や月毎の家賃の絞り込み条件が出ますので、絞り込んで調べます。
ちなみに、個人的なおすすめはUllevålかVestgrensaのどちらかです。両者ともに大学から歩いていける距離にあるため、オスロのたっっっっっっっっかい交通費を抑えられます。また、寮の雰囲気が比較的静かなので落ち着いて過ごせるのもメリットです。ただし、今僕が住んでるUllevålは若干部屋の設備が乏しいのと大人数共有スタイルではなくなる故に留学生間の交流が薄いことがデメリットですね。Vestgrensaについてはあまりメジャーなところではないのでイマイチ把握していません。
他にも、KringsjåやSognはメジャーな住居先として人気です。大学まではT-Baneと呼ばれる電車で通う必要がありますが、寮の周辺にスーパーが充実しており、留学生間の交流も部屋によっては盛んみたいです。
場所を選択したら今度は部屋の様式を、何を何人で共有するか、家具付き(デスクや本棚、クローゼットやベッドなど)かどうかを基準に調べて決めていきます。
僕の場合、一番安く済むシャワーとキッチン冷蔵庫のみ一人と共有して寝室は個人部屋のスタイルを取りました。個人管理が必要最低限で済む上に誰かとコミュニケーションを取る機会は少なくともあるのでバランス良いと思います。
第6希望まで決めて応募できるので、決まれば応募しましょう。
僕は上記の部屋を第1希望にしてゴールデンウィークに応募しましたが、無事通りました。
応募時期はGWでも良いかもしれませんが、4月かそれ以前の方が安心な気もします。
応募結果のメールがSiOから届いたら契約書の署名とDeposit 8000NOK(¥100,000ほど)の支払いをすぐに済ませましょう。Depositはカードで支払えます。便利ですね。
B. 渡航後入寮
渡航後寮に入るためには、まず大学内にあるSiOのオフィスに行って寮のカードキーやポストキー(以下写真)を受け取り、又、部屋の広さや階などの細かい希望を聞かれるので答える必要があります。そこからは自力で寮に向かいます。
僕の時は到着日が8月1日で夕方まで空いてたので何とかオスロ到着当日にこぎついて入寮できました。キャリーダブル引きずりながらだしメチャクチャドチャクチャしんどかったです。
4. 滞在許可申請(5月中旬~6月下旬~8月中旬)
*寮の申請同様ノルウェー特化型の内容になります。
A. UDIオンライン登録
まず、ノルウェーでは90日を超える滞在をする場合、滞在許可と呼ばれるものを申請する必要があります。交換留学の場合、留学許可(Student Permit)を申請することになります。
滞在許可の申請を取り扱う機関はUDI(入国管理局)なので、そのサイトから登録しなければなりません。
まず、以下のサイトから公式HPにアクセスします。
https://www.udi.no/en/want-to-apply/
アカウントを作成したのち、Want to apply 欄から応募を進めていきましょう。
途中、住居を記入する欄があったような気がしますが(うろ覚え)、応募当時寮がまだ正式に決まっていなかったので、この時は大学の住所で大丈夫だったような。
応募の最後にApplication Feeと呼ばれる申請料を払えば完了です。金額は執筆現在で4900NOK(¥6万強!タカスンギ)です。
応募を終えたら管理局からCover Letterなるものが送られてくるので、保管必須。
僕の場合5月末に進めました。参考までに。(コレは割りかしギリギリ説)
B. VFS申請センターでの滞在許可申請
以前は在日ノルウェー大使館で取り扱ってたみたいですが、アジアの分は在北京ノルウェー大使館で一括して審査するようになった為か、僕の時はVFSノルウェービザ申請センターと呼ばれる場所で申請する必要がありました。東京にしかありませんが、関西など他の地域でもわざわざ出向く必要があります。大変だるい。
まずはAで述べた登録を終えてあとすぐに訪問をVFSのサイトにて予約する必要があります。
公式サイト↓
https://www.vfsglobal.com/Norway/Japan/Japanese/index.html
予約を終えたら、以下の書類を用意してセンターへGO
1. Cover letter
サインする場所があるので済ませておきましょう。
2. パスポート原本&コピー(カラーが望ましい)
見開きのみならず、入国スタンプの押されたページや最後の連絡事項など、使用された全て
のページのコピーが必要となります。又、申請時にパスポート原本も在北京大使館に提出する必要があり、戻ってくるのは早くても申請後2週間以内となります。あまりに遅い場合は催促しましょう。
3. パスポートサイズの写真(白背景)
僕の時は京都駅の写真屋で撮ってもらいました。場所を自力で探すよりは楽でしょう。
4. 入学許可証(Admission Letter)
5. 資金証明
ノルウェー生活に最低限必要な資金(年間150万円ほどとしています。)の証明が求められます。年間80万円のJASSO奨学金(JASSO受給予定証明書というものを提出しました。留学掛に頼めばもらえます)だけじゃ不安だったので、親の口座の英文証明も共に用意しました。
場合によってはノルウェーの口座にSiO経由で入金する必要もありますが、交換留学なら不要です。
6. UDIチェックリスト
7. センター申請手数料
Aのオンライン登録とは別に在北京大使館に送るための送料やセンターで申請するにあたっての手数料で合計約1万3千円ぐらい吸われます。キビシイキビシイ
(8. 寮の契約書)
住居証明として提出しておくのも良いかもしれません。僕は提出しませんでしたが、特に問題ありませんでした。
C. 現地での登録
6月末までにセンターで申請すればあとは8月にノルウェー現地の警察署に行けばすぐに滞在許可が降ります。警察署も予約がいるのでUDIのサイトから早めに済ませましょう。到着1週間以内が望ましいです。が、僕の時はオスロ到着から3週間ほどに訪れました。コレで特に問題ありませんでしたが、長引くだけシェンゲン圏の無査証要件滞在期間がそれだけ短くなるので、早めに済ませるに越したことはありません。
警察署に出向くとノルウェーでの住所や現在使ってるsimの電話番号などが聞かれ、指紋や滞在許可カード用の写真撮影などが行われます。英語で大丈夫です。
終えたら1,2日後に自宅ポストに滞在許可カードが投函されます。
尚、滞在許可証取得後はノルウェー以外のシェンゲン加盟国(詳しくはWikiなどで。ノルウェー含めて26カ国)に最初の入国日から180日以内に90日間滞在できます。
まあ実際は出入国審査ないし何も問題なければ実質無制限な気もしますがね..... ハハ
5. 航空券予約(6月中)
オープンチケットと呼ばれる、出国日を後で変更できるタイプを購入するのが一般的です。
ただし、僕の時は6月頭に探し始めても治安情勢の不安定なイスタンブール経由のターキッシュエアラインしかまともなお値段のがなかったので、結局ヘルシンキ経由のフィンエアーで通常の往復券を買いました。確か20万円ちょいだった気がします。もっと早めに探してればオープンで買えたかもしれません。
オスロ大学のプログラム開始日が8月12日だったので日本出国日・ノルウェー到着日を8月1日にしましたが、他の留学生の話を聞くと少し早すぎたみたいです(他の人は8月の6,7あたりも多かったです)。
6. 海外留学用保険加入(7月上旬)
通常の旅行保険と異なり、長期滞在となるので救援費・治療費無制限のタイプへの加入が求められます。僕はAIG損保の留学向けの保険に加入しました。加入費用は大体20万円ほどだった気がします。
渡航の1ヶ月前までには済ませると良いです。加入を終えたら証書を留学掛に提出しなければなりません。
7. 海外生活に向けての口座の準備など
僕の場合、キャッシュパスポートと呼ばれる、予め日本で入金しといた外貨を簡単に現地でおろせるサービスを利用しています。Mastercardのデビットとしても使えます。又、親から送金してもらうことも可能なのは大変便利です(2020年3月1日現在、登録本人名義でしか入金できなくなったので要注意)
キャッシュパスポートを利用する際はマイアカウントの登録・及び初回入金を予め日本で済ませる必要があります。
又、留学以前までゆうちょしか口座を持っていなくて心配だったので、新たに三菱UFJの口座を開設し、UFJのVISAデビット&Mastercardのクレジットカードを交付してもらいました。三菱UFJはオンラインで口座を管理できるので、特にすぐに引き落とされるデビットカードは大変便利です。
どちらのケースもカードの発行に1週間2週間はかかるので、早めに済ませておきましょう
僕は7月中に進めてたせいでまあまあ危なかったです...
尚、ライフカードなるものも大変便利みたいです。
ノルウェーは何かとカード払いが主流なので、カードを多めに持っておくと安心です。
8. その他(7月中)
海外保険加入後に、渡航2週間前にSTEP2登録を行いましょう。(6月頭に大学からメールがきます) 日本アイラックという保険の加入もそこで行います。
渡航IDを忘れてしまっていたら留学掛にメールを飛ばして聞きましょう。
又、在留届を渡航してからなるべく早めに出しましょう。オンラインで提出可能です。
終わりに
渡航直前のみならず、渡航直後の情報まで載せたのでかなりの情報量になってしまいましたがご了承m(_ _)m
何かとお金が詐欺と疑うレベルでぶっ飛びますが、語学や自分の好きなことの勉強、はたまた趣味などに時間を使えるようにするためにもスムーズにサクサク進めましょう。
(冒頭でも述べたとおり)ノルウェー限定の情報も多く含まれていますが、ノルウェー以外に留学予定の人(特に同じスカンジナビア圏)の参考にもなれば幸いです。
また次回。いつになるか分かりませんが。
Ha det bra.
DoNA-Emon
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旅垢:@iPanobi_777